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  1. 天理市議会 1996-06-01
    06月13日-02号


    取得元: 天理市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    平成 8年  6月 定例会(第2回)        平成八年 第二回天理市議会定例会会議録(第二号)---------------------------------------   平成八年六月十三日(木曜日)---------------------------------------議事日程(第二号)               平成八年六月十三日 午前九時三十分 開会一 日程  日程第一 一般質問  日程第二 議案第三十二号 平成八年度天理市老人保健特別会計補正予算(第一号)  日程第三 議案第三十一号 平成八年度天理市一般会計補正予算(第二号)  〃 〃  議案第三十三号 天理市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について  〃 〃  議案第三十四号 天理市多世代交流広場条例の制定について  〃 〃  議案第三十五号 天理市「生涯学習都市」宣言について---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------出席議員(二十名)                  一番   吉井 猛君                  二番   畑 耕吉君                  三番   今西康世君                  四番   菅野 茂君                  五番   加藤信子君                  六番   平井 守君                  七番   岩田國夫君                  八番   西辻正美君                  九番   吉田 弘君                  十番   諸井英二君                 十一番   榎堀秀樹君                 十二番   岡田徳義君                 十三番   川端清次君                 十四番   西村孝信君                 十五番   北田利光君                 十六番   佐々岡典雅君                 十七番   菅野幸博君                 十八番   渡部文人君                 十九番   荻原文明君                 二十番   辻村 剛君---------------------------------------欠席議員(なし)---------------------------------------説明のための出席者               市長      市原文雄君               助役      中西定雄君               収入役     植田 保君               教育長     金澤 運君               水道ガス事業               管理者     西田直和君               教育委員会               委員長     筑瀬政治君               市長公室長   中嶋幸夫君               企画部長    中村和司君               総務部長    藤井一成君               市民経済部長  乾 博司君               福祉部長    上田 裕君               生活環境部長  奥田悦夫君               同和対策部長  杉原芳信君               都市建設部長  坂本清治君               市立病院               事務局長    菅野精良君               教育委員会               事務局長    山下一寅君               教育次長    城野良夫君               水道ガス局長  岡嶋芳彦君---------------------------------------議会事務局職員出席者               事務局長    大封武文               事務局次長   橋本武志               議事係長    藪内秀次               速記者     伊藤日出子---------------------------------------                         午前十時零分 開議 ○議長(岡田徳義君) 休会前に引き続き会議をいたします。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) これより日程に入ります。 日程第一、一般質問を行います。 質問通告が来ておりますので、順次発言を許します。 六番、平井守君。      〔六番 平井 守君 登壇〕 ◆六番(平井守君) 議長のお許しがありましたので、ただいまより一般質問をいたします。 市長並びに関係各位には御答弁のほどよろしくお願いいたします。 さて、天理市がこれまで抱えている課題や将来的な課題など、課題がたくさんあると思いますが、今回はその一つであり、長年の懸案事項であったいわゆる温水プールオープン問題に関して論議を展開し、質問していきたいと思います。 まず市民待望温水プールがようやく本年八月ごろにオープンする運びになりました。すなわち去る五月八日の臨時市議会における温水プールオープンに関連する議案の可決を経て嘉幡町の温水プールにかかわる土地の返還並びに建物の買い取りがなされ、土地と建物が市の所有になりました。そしてこれから各種の手続や改修工事などを経て八月ごろには市民のだれもが温水プールを利用できる見込みになりました。 ところでおとついの十一日に嘉幡町にある温水プールの施設、設備並びに駐車場の予定地の視察を行い、総務部長や職員の方から説明を受けることができました。そのときの印象を若干申し上げますと、建物の西側と二十四号線までのスペースの一部に雑草が生い茂っているところがあって、三年ほどのブランクを感じました。しかし内部の施設設備などを実際に見てみますとかなりグレードの高いものだと思いました。たとえば四階部分のプールは非常に明るくて広々としていたし、特に水深五メートルのダイビングプールについては機会があれば利用してみたくなりました。 そしてこのように温水プールという市民の健康づくり体力づくりをはじめとする文化、体育や福利厚生にも寄与する施設を天理市が持つようになったこと、さらに何よりも多くの市民の声やリクエストをかなえることができるようになったことは非常に喜ばしいことだと思います。 ところでオープンに至る経過や内容の概要に関しては既に五月の臨時議会での論議及び六月一日号の「町から町へ」などで明らかだと思いますので省略したいと思います。しかしながら特に申し上げたいことは、この間の市長並びに関係者の努力に対して私個人としては市民を代表する議員の一人として「よくぞオープンにこぎ着けてくれました。御苦労さまでした。そして実際に温水プールで泳げるのを楽しみにしています。」ということを申し上げておきたいと思います。これはまた多くの市民の声でもあろうかと思いますし、実際にも私は多くの市民の方からそういう声をお聞きしておりますからこの場をおかりしてその方たちの声を代弁しておきたいと思いますので、市長をはじめとする関係者の方は意を強くしていただきたいと思います。 しかしながら要望事項もあります。この要望事項に関しては後ほど改めて述べたいと思います。 ところで去る三月の議会におきまして市長は新年度における市政の展望と基本施政についての所信を表明されましたが、その中でこの四年間は財政の健全化や民間業者への土地譲渡問題等多くの課題が山積する中で、市政に対する市民の信頼回復を第一として、市民の皆様とともに歩む開かれた市政の確立を目指して誠心誠意行政サービスに努めて市政を担当してまいりましたという趣旨の発言をされました。 そこでまず、山積する課題の一つであったこの温水プールオープンすることによって、たとえば市政に対する市民の信頼回復ができたと思われますか、ということに関する市長の見解をお尋ねいたします。 市政に関する信頼回復に関してあえてお聞きするのは、今回の議決に対して市民の皆様からいろんな意見、疑念、あるいは御批判をお聞きしていますが、私個人としては今回の温水プール買い取りに関する議案に関して議会における市長サイドの説明や答弁などを聞く限り疑惑に当たるようなものは一切ないと思いますし、また各議員からの質問、意見、要望などがほぼ出尽くすまで一定の時間をかけて十分に審議を行いましたし、さらに賛成、反対の質疑や討論並びに市長の答弁なども踏まえた上で賛成しましたし、本会議に先立って行われた役員選挙には関連のない議案として処理しましたことを申し添えておきたいと思います。 次に温水プールを市民が利用する料金等については賃貸借契約書案第五条第二項で別に契約で定めるとなっています。そこで利用条件に関する要望事項を数点申し上げたいと思いますので一つでも多く実現できますように御尽力ください。つまり市民の願いをかなえるためにもう一汗かいてくださいということですのでよろしくお願いいたします。 一点目、料金の大人六百円、子供三百円というのは他と比べてもかなりの低料金に当たるのでこれ以上安くすることは困難かもしれません。しかしもっと低料金にしてほしいという要望がかなりあったとすれば、株式会社ピープル側との交渉も繰り返して交渉していただきたいと思います。その結果、どうしても不可能なら市としては財政難の折ですが、たとえば大人は六十円、子供は三十円というような一人当たり一割程度、あるいは一律に五十円なり百円なりの補助金を四千五百万円という賃貸料の中から出すということなども検討してみていただきたいと思います。 二点目、中学生以下の子供の料金は三百円と聞いていますが、高校生や大学生などの学生割引、いわゆる学割の設定も当然あり得ると思います。また最近聞くところによりますと泳がなくてもプールの水の中を歩くだけでも健康や体力づくりにとても役立つそうです。そこでたとえば高齢者の方や障害を持つ人たちが利用する場合の割引、さらには各自治会単位や各種団体などが利用する場合の団体割引など、割引に関する交渉もしておいていただきたいと思います。 三点目、市民が利用できる時間帯に関しては現在のところ毎週日曜日の午後四時間と第二、第四土曜の午前の二時間と聞いていますが、これに関して祝祭日はどうなるのですか。また週五日制が導入されている職場も増えてきましたし、間もなく学校も週五日制が導入され、毎週土曜日が子供たちにとっては休みになる可能性が高くなると思いますが、そうなった場合、毎週土曜日の利用ができる余地のある含みのあるような交渉もしておいていただきたいと思います。 四点目、無料開放日について。オープン当初の無料開放日の設定の交渉とたとえば五月五日の子供の日や九月十五日の敬老の日などの祝祭日のうち、無料開放日を設けることにより親子や家族がそろって行けるようになります。それによって親子の触れ合いや市民が健康を保持するのに役立つと思いますので、各種の無料開放日を設けることの交渉もお願いいたします。 そのほかにもいろいろな意見が寄せられましたが、その中からいま述べた四点に絞りましたのでよろしくお願いします。 以上のことからたとえば水泳というスポーツを愛好する市民が増えることにより、天理市が目指す「人々が輝くまちづくり」が少しでも前進するように願ってやみません。 そこで一、温水プールオープンによって市政に対する信頼回復ができたと思われますか。二、温水プールを市民が利用する条件等についての要望の二点について市長の明快な答弁をお願いいたします。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 平井議員さんの御質問にお答えしたいと思います。 まず温水プールと市政の信頼にかかわる御質問でございますが、私は市長に就任して以来、市政に対する信頼回復信頼確保ということを第一といたしまして、具体的には百条委員会の勧告を最大限尊重し、事務の適正化を図るということとともに開かれた市政の確立を目指し、誠心誠意努めてまいってきたところでございます。 嘉幡町の温水プールにつきましてはこれはこの間本会議におきまして一刻も早くオープンするように努力してほしいという要請を議会からも再三いただきました。私もこれは何とか一日も早くオープンしてほしいということで、この間最大の努力をしてきたところでございます。 私はこの四年間にきょうも傍聴席に丹波市校区の女性学級皆さんお越しでございますけれども、女性学級とか高齢者学級とかあらゆる場に出まして市民の御意見を聞かしていただきました。その中でも温水プールを早くオープンしてほしいという切実な要望がございました。 そういうことの中であのまま放置しておったんではいずれは廃墟になってしまうということでこの問題は何とか、非常に難しい問題です、民間に渡ってしまった問題ですから。しかし努力してオープンをしたいということで懸命の努力をしてきたわけでございます。今回議員各位の御理解と御承認、御賛同をいただきましてやっと天理市の財産になって、しかも日本最大大手に経営を委託するということ、そしてかなり多額の賃貸料もいただくということの中でオープンにこぎ着けることができたということでございますので、そういうことを通して市民のこれに対する期待にこたえることができていったんじゃないかというふうに考えておるところでございます。 八日の臨時議会でのいろいろ質疑、討論等がありました。その中で私は仮登記の問題、仮登記保全の問題、それから土地返還価格、あるいは建物取得価格の問題、契約書の内容、そういったものを一切提示を申し上げましてそしていろいろと御議論を賜ったということで、まさにこの議論を通しても開かれた形で議員各位の御質問なり、御意見をいただいて最終的に御承認を賜ったということで非常によかったというふうに考えておるところでございます。 したがいましてそういう形でございますので、この温水プールの取得の問題につきましてもまさに開かれた形の中で進めていったということでございますので、何の疑念も何の疑惑もそういったものが一切ないということは当然のことでございます。そういうことも通しながら一層市民の信頼の回復というものが進められてきたんじゃないかというふうに思っておるところでございます。 二番目はプールの利用でございますけれども、これにつきましては賃貸料四千五百万円という問題点がございますけれども、御要望につきまして鋭意ピープルと折衝を重ねまして、できるだけ実現に向けて努力をしてまいりたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(岡田徳義君) 平井君。 ◆六番(平井守君) 自席から質問いたします。ただいまは市長さんの方から信頼回復に関する説明、特に開かれた市政に関して説明がありました。また要望に関しては鋭意努力すると、こういう趣旨の話がありました。今後とも市政のさらなる充実発展とともに、市政に対する信頼回復を目指して頑張っていただきたいと思います。 というのはたとえば国際的な金融マンの一人であった岩國哲人という人が年収約一億円もあったアメリカのメリル・リンチという世界最大の証券会社をやめて島根県の出雲市長に出馬し当選されました。もう七年前のことですけども。その岩國市長が初登庁時における訓示の内容の一つとして次のような話をされたようです。すなわち市内には非常に多くの会社があり職場がありますが、市役所こそ地域の中で一番いい会社であり、職場であるべきだということから、行政こそ最大のサービス産業であるという考えを表明されました。 それから六年ほど市長をされましたが、その間に職員の皆さんの協力もあり市役所のイメージチェンジもかなりなされたようです。そして二年後の九一年には出雲市役所日本能率協会からJMA総合マーケティング優秀賞に輝いたそうです。この賞は独創性と社会性にすぐれ、魅力ある組織体への道を進む企業や団体に授与されるものだそうで、地方自治体、すなわち市役所といえども努力次第でトップ企業と同等の評価を受けられることを示した例として一時話題になったことがあります。 そこで行政による市民サービスの充実のため、たとえば今回の温水プールオープンに関していえば五月の臨時議会で各議員さんから出されていた意見や要望をはじめとして、今日まで約一カ月の間に各方面の方や市民の方々からの要望も多数お聞きであろうかと思います。それらをもとにしてピープル側と交渉するので大変お骨折りいただくことになろうかと思いますが、引き続いて御尽力くださるようお願いいたします。 次に市民経済の活性化という観点から質問したいと思います。最近の日本の経済状態はいわゆるバブル経済が崩壊した後、景気が底冷えし不況と言われる状態が長期にわたって続いています。そのためにたとえば特に高校生や大学生などの新卒者の就職戦線は非常に厳しくなり、たとえば大学や短大出たけれども就職先がないのでフリーターになる若者がかなり増えているようです。こうした状況から就職戦線の現状は超氷河期と言われるありさまです。 ところで去年八月に戦後五十年となり、間もなく五十一年目を迎えようとしておりますが、これまでの日本はよく言われることですが、世界の冷戦構造に包まれながら欧米に追いつけ追い越せをモットーにして資本主義並びに自由主義社会という体制の中で経済的には成長構造に支えられてまいりました。そしてともすれば数量的な拡大を目指してきたと言われるのが日本の社会でした。そして多くの先人の努力のおかげで欧米諸国を追い越すような経済大国と言われるようになってきました。 しかし数年前に起きましたいわゆるベルリンの壁の崩壊とともに、冷戦構造も終えんした結果新しい体制を構築すべき時代となってきました。そこで政治、経済、文化などの各分野で、より好みのできない国際化とそれぞれの国で量より質を求める声がますます高くなってくることを踏まえて政府だけでなくて各地方公共団体も模索すべき時代になってきました。 その一つとして御承知のようにこれからは地方の時代だとか言われるようになり、地方分権に関する論議も高まってまいりました。これも新しい時代の流れだと思いますが、時代の流れを先取りしていくこと、換言すればたとえば情報発信基地として行政が市民に何をどのようにPRなどをしていくかが問われるようになってまいりました。今回の温水プールオープンに関するPRに関しても同じことだと思います。今後も積極的にPRしていくことを検討してほしいと思います。 ところで地方分権が遅々として進まない中で天理市の財政状況を見てみますと、非常に苦しい、厳しい状態だと言われています。しかしながら市民の生活、命と暮らしを守るとともに健康で文化的な生活を営めるように市民経済を活性化さしてさらに豊かなものにしていくことが市政の課題であり、目標の一つだと思います。 そこで今回の温水プールオープンにかかわって実質的な一時負担金の五億円を含む九億五千万円という金額を投資することになりましたが、運営を委託する株式会社ピープルという温水プールでの業界では実績のある業者による民間活力の導入によって市民経済の活性化という面からすればどのような経済的効果、メリットがあると思われるのかお尋ねいたします。 以上のことから総論としての市民経済の活性化の方策並びに各論の一つとして温水プールオープンに伴う民間活力の導入による経済的効果について、市長の答弁を願います。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 平井議員さんの再質問にお答えしたいと思います。 まず最初は市民の皆さんが豊かに生き生きと生活できるという視点からいわゆる市民経済の活性化の問題でございます。総論的な御質問でございますので総論的にお答えしたいと思いますけれども、これは現在各自治体とも地方分権、地方の時代というふうに言われております。 そういう中でその分権なり地方の時代にふさわしいあり方というものを確立していくということが急務でございます。そういうことでいま国においてもこの議論が行われておるわけでございますが、問題はいわゆる財政面でどれだけ国が支援できるかということが一つのキーポイントになっております。何でも地方でやってほしいということはそれなりの理屈があるんですけれども、財政の裏づけなくして地方にやれ、やれということでは問題が多すぎると。いま現時点で最大の課題になっておりますのは介護保険制度の運営主体の問題でございます。 そういったことでいわゆるまさに地方分権、地方の時代にふさわしい財政的な裏づけを国がどのように保障していくかということが最大の課題であろうと。それを受けまして各自治体はその自治体の特性を見詰めながらそれにふさわしい施策を具体的に進めていくということがなければならんというふうに思うわけです。 各論につきましては、したがいまして、きめの細かい施策を進めていくということでなければならんというふうに思います。そういうことで御理解を賜りたいというふうに思います。 それから二点目の温水プールオープン市民経済の効果といいますか、そういった観点の御質問でございますが、このことにつきましては一つはですね、あれがあのまま放置されておっんたんではこれは逆に廃墟になってしまって非常に市民の皆さん方が心理的にもああ天理にあんな廃墟があって大変だということで非常にしんどい思いをされると。したがいましてオープンされることによってよかった、よかったというふうに雰囲気がまず出るということと、それからこの利用を通じて福祉面、健康面でですね、非常に生涯スポーツということも言われておる状況の中で市民の皆さん方に喜んでいただけるということになると思うんですね。 ただ温水プールオープンされて、あの周辺に店舗がたくさんできるというようなことはあり得ません。したがいましてそういう経済効果はありませんけれども、しかしプールに行ってそして健康を回復されると。健康を増進されるということになりますと、そのことがいわゆる生きがいに通じますし、また健康で翌日の労働再生産というものが大いに進むということになりますので間接的な経済効果は極めて大きいと、こういうふうに考えておるところでございます。以上です。 ○議長(岡田徳義君) 平井君。 ◆六番(平井守君) 続きまして質問さしていただきます。ただいま市長の説明をお伺いしていますと総論的には財政面の裏づけが必要だということです。それでこれから鋭意御尽力いただくことと思いますが、次の経済的効果に関してはいまのところ具体的な数値というのがね、出てこないかと思います。いま申し述べられたような効果がいわゆる間接的な効果に充てるやつが出てこようかと思います。しかしもし八月にオープンになりまして利用状況等がわかれば、また数値が判明すればまた報告できる機会がありましたら報告できるようにお願いしたいと思います。 続きまして三点目に移りたいと思います。最後に温水プールオープンに関して生涯学習における体育スポーツ活動の推進並びに市民の健康増進、体力づくりとのかかわりといった観点から質問しておきたいと思います。 さて二十一世紀の教育の基本的なあり方を審議している第十五期中央教育審議会いわゆる中教審が、今月の十八日に公表する予定の審議報告の案が先日明らかになりました。その中で今回私が取り上げたいと思うのはキーワードとしての生きる力ということです。報告案の要旨によるとこれからの子供に必要なのはいかに社会が変化しようとみずから学び、考え、問題を解決する資質や能力であり、他人と協調し思いやる心だと考え、こうした資質や能力を生きる力と定義しているようです。 では教育の場で生きる力をはぐくむにはどのようにすべきか。それについてはいつも言われるように学校、家庭、地域社会のそれぞれが担うべき役割と相互の連携が必須ですが、この点に関する議論はいずれ行い、今回の質問ではこの定義の中のみずから学ぶということにポイントを絞りたいと思います。御承知のようにみずから学ぶということをモットーにしているのが生涯学習です。このようにみずから学ぶ態度を養い我がものとし、生涯にわたって実践していくのが生涯学習の最大の狙いの一つだと思います。 そこで今回の定例会においては本市ではいつでも、どこでも、だれでも学べる生涯学習社会の実現を目指し市民主体のまちづくりを推進するために生涯学習都市宣言をしようとしています。この宣言の意義等に関しては平成六年十一月に出された「てんり・まなび・ふれあいまちづくりプラン」という答申書に書かれています。またこの宣言は奈良県では初めてのものだと聞いています。宗教文化都市を標榜する天理市としてはまさに正鵠を得たもの、的を得たものと言えると思います。 ところで一般に単に宣言をするだけでなくて、問題は宣言の趣旨をいかに実のあるものにするか、また政策として具現していくかということにあると思います。このことは先の生涯学習に関する答申書についても同様だと思います。そのためにはたとえば実態調査などを行い、それを参考にしながらさまざまな課題等を乗り越えていくことが必要だと思われますが、本市では去る平成五年十月に生涯学習に関する市民の実情とニーズに関するアンケートが実施されました。その結果たとえば設置希望施設については御承知のように温水プール、屋内プールといったプールの施設の希望が一番多かったし、今後やりたい学習や活動のうちスポーツ、レクリエーションの項目では水泳は一七・八%でした。これは大体五、六人に一人が希望していることになり、七万余りの現在の市の人口からすれば一万数千人の人が希望していることにもなります。 このように希望が多い理由の一つは、市民が気軽に泳げる海や川や琵琶湖のような大きな湖が近くにないからであり、ましてや年中泳げる温水プールが市内になかったからだろうと思います。ですから海のない奈良県民としてまた天理市民としてはプールに関する希望が多かったのだと思います。 ところで生涯学習を推進する上で公民館活動が拠点の一つだと言われていますが、たとえばことしの二月にある公民館でお医者さんの南森正友さんというある短期大学の教授から健康についてというタイトルの講演を聞く機会がありました。県の内外の各地で講演されている南森先生は八十四歳だそうですが、約二時間の間立ち詰めで張りのある大きな声で健康法についてさまざまな話をされました。その中で特に印象に残った言葉の一つが、足は第二の心臓であるという言葉でした。そしてキンさんギンさんのように長生きができてボケない秘訣として食べ物に関する話とともに、とにかく頭や体を使うこと、そして手足を動かし歩くことを強調されていました。ですから先ほども申し上げましたように泳がなくてもプールの中を歩くだけでも健康や体力づくりにとても役立つということになると思います。 以上の観点に基づいて市民の健康づくりや体力増進とともに生涯学習に関連するスポーツ、レクリエーション活動を推進する上で温水プールを有効に利用、活用するように全市的に取り組むことを検討してほしいと思います。そこで温水プールに関する今後の具体的な利用や活用方法等について市長にお尋ねしたいと思います。 最後になりましたが私の質問に対して御答弁いただきました市長さんはじめ関係各位の皆さんにお礼を申し上げます。以上です。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 平井議員さんの再々質問にお答えしたいと思います。 ただいまの御質問はいわゆる生涯学習社会を進めるに当たってその基本的な考え方、あるいは具体的な考え方をるるいろんな視点からお述べになりました。私もおおむね同感でございます。したがいましてそのことは省略したいというふうに思います。 確かに市民アンケートの第一位は温水プールでございました。それだけ非常にニーズが高いということでございます。したがいましてこの温水プールの市民の利用につきましては一応ピープルに経営をゆだねておりますけれども、先ほども申し上げましたように市の施設でございますので、したがって市民の要望、ニーズというものをできるだけ実現できるように努力をしてまいりたいというように思います。御承知のとおり賃貸借契約書の第七条第一項でピープルは単なる管理者だけではなく、管理者というのはいわゆる温水プールの運営のですね、管理者だけではなく、天理市民の健康福祉の増進に寄与するように使用しなければならないと、こういうふうに契約しておるわけです。したがいましてあくまでも天理市の財産でございますので、天理市民にできるだけ有効に利用していただけるように鋭意交渉を進めてまいりたいと、こういうように考えておる次第です。以上です。 ○議長(岡田徳義君) 次に二十番、辻村剛君。      〔二十番 辻村 剛君 登壇〕 ◆二十番(辻村剛君) 議長のお許しをいただきましたので数点にわたり質問いたします。理事者並びに関係部局におかれましてはよろしく御答弁のほどをお願いいたします。 まず初めにごみ問題でありますが、私たちが暮らす現在社会は国民の創意工夫、努力により経済的には大変豊かになってまいりました。しかし一方で経済性や効率性を達成する結果、日常の生活の中における廃棄物の量や質が大きく変化し、ごみの排出量は増え続け、その結果としてごみの処分に大きなつけが回ってきています。出されたごみを処分するというこれまでのごみ処理の考え方を見直して、ごみを捨てない、燃やさない、埋めない、そしてリサイクルを行うといった新しい観点から取り組みを進めていくことが重要になってきております。 そこで今般容器包装にかかわる分別収集及び再商品化の促進等に関する法律が成立し、これまで自治体が行ってきたごみ処理についてその一部を義務として企業に広げたことにより、過剰包装の抑制や資源の再利用に弾みがつくことでしょうが、一般廃棄物として収集されるものからのリサイクル率が非常に少なく四%程度と言われております。 天理市においても同様で、一般廃棄物の最終処分場は廃棄物の増加に伴いその残余年数は現在では少し余裕があっても、いずれ深刻な事態を迎えることは明らかで、また近い将来用地の確保の問題がクローズアップしてくることでしょう。 また処理する際の経費も平成三年では一トン当たり二万九千七百円だったのが、平成六年では三万七千四百円とはね上がっています。現在の焼却炉も平成六年には基幹整備をし、本年は煙突の大改修工事、来年は破砕機の修理と続いております。築後十三年を経過している今日、いずれ七、八年で建て替えの時期が来ているときこそいまからごみ問題の検討委員会を設置し研究をしてはいかがかと御提案いたします。市長のお考えをお尋ねいたします。 次に活力と潤いのあるまちづくりを目指しております天理市民のだれもが心身ともに健康で暮らせるための体力づくりとその生涯にわたって充実した人生を送るために生涯学習の振興を図り、自然環境と歴史的風土と調和のとれた豊かな自然、その触れ合いを気軽に行える場所の整備に努めるためにも、ボランティア活動の育成を進めていく中で各種社会活動への市民の理解と積極的な参加を呼びかけていくためにも、その条件整備として天理市市民活動災害補償保険制度を導入してはいかがかと御提案いたします。 これは市が全額負担し全市民に保険をかけ、各種社会活動中の事故に対し一括救済する災害補償の保険制度ですが、現在は各種団体の責任者や参加者本人が一活動範囲内で各種保険に加入していますが、この保険を保険会社と契約し導入するとあらゆる活動に対し自動的に市民が保険に入ったことになり、保険加入手続も省略化され、大変便利になりいままでの手続の煩わしさから開放され、指導者、責任者、参加者がともに安心して活動できると思います。天理市が社会教育、生涯学習を推進していく上での後方支援として大いに役立つことと思いますが、市長のお考えをお聞きいたします。 次に自然と触れ合う社会教育の体験学習と今後の完全週五日制の実施が間近に控え、学習の一端としての山田教育キャンプ場の対応について一昨年この場で質問いたしました。参加者が少ないから施設の整備ができないのではなく、子供や市民が四季を通じて喜んで楽しんでいただける環境づくりが大事だと思いますが、その後の対応、推進状況、今後の計画について教育長の考えをお尋ねいたします。以上。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 辻村議員さんの御質問にお答えしたいと思います。 まずごみ問題ですけれども、これは議員御提議されましたように各自治体共通の最も大きな課題でございます。したがいまして本市においても非常に大きな課題の一つであるという認識をしておるところでございます。このごみ問題については分別収集の問題なり再利用の問題なりさまざまな課題がございます。これも御指摘のとおりございます。私は就任してこのごみにつきましてまず不燃物の回収について、いわゆる燃えないごみ、これが月に一回でございました。せねてやっぱり二回にせんないかんということで二回をいま実施しておるわけでございます。しかし一回増やすということについてさまざまな課題がございました。そのさまざまな課題を克服して二回制をいま実施しておるわけですが、いずれにいたしましても平成十七年度実施ということで、それまでに現在あるいわゆる清掃センターを中心とする諸設備について抜本的な改善をしなきゃならんという時期にまいっております。 そういうことでございますので、このごみ問題につきましてはもういまの時点からどうすべきであるかということでいろいろ検討を深めておるわけでございます。検討委員会を設置して検討するというのも一つの手法でございますので、今後この手法につきましては十分研究をしてまいりたいというふうに思います。そういうことで御理解を賜りたいというふうに思います。 次に市民の活動災害補償保険の導入にかかわる問題ですが、議員御指摘のとおり現在本市におきましては市の業務に起因する偶然の事故や市が所有あるいは使用するまたは管理する施設に起因する偶然な事故に対して賠償責任を負うため市民総合賠償保険に加入をしておるわけでございます。これは市庁舎をはじめ福祉施設、文教体育施設、生活環境施設や公園などで医療施設と学校施設を除いた市の施設が該当しておるわけでございます。また市が主催するイベントや講習会、研修会、スポーツ活動等に対する保険はその都度事業の危険度や参加者数に合わせて保険会社と契約して加入をしておるところでございます。 しかし議員御指摘のとおり市民ぐるみで生涯学習の活性化を図っていくという視点に立って、いわゆる市民全体の災害保険制度に市が契約したらどうかという御提起でございます。このことにつきましては導入されておる市町村の実態というものをよく調査をいたしまして検討してまいりたいというふうに考えておりますので、そのようにひとつ御理解を賜りたいというふうに思います。以上です。 ○議長(岡田徳義君) 教育長。      〔教育長 金澤 運君 登壇〕 ◎教育長(金澤運君) 先ほどの辻村議員さんの御質問にお答えしたいと、こう思います。 一昨年の質問で山田教育キャンプ場のいろんな課題を御指摘をいただき、私たちも利用者の減少であるとか、あるいは施設の老朽化、その他さまざまな点での水の問題もございますし、あるいはくみ取りの問題というようなことでございまして、それにつきまして平成七年の三月に庁内の委員会の中でございますが、山田教育キャンプ場活性化委員会というものを持たしていただきました。特にいままでのいきさつ上、子供会の皆さん方が使用されるのが中心でございましたので、その関係者の御意見をお聞きするということで持たしていただきまして、御指摘いただきましたような課題がいろいろと出てきたわけでございます。それにつきまして一つずつ解決をしていきたいということで現在取り組みをしております。特に先ほどのお話にもございましたように、いまの子供にとっては一番大きな問題は私は生きるエネルギーの低下だと、こう思います。生きる力が非常に弱くなってきてるんじゃないかと。 その原因にはいろいろな豊かさの問題とかいろいろなことがございますが、やはり自然体験であるとか、あるいは生活体験というものが非常に欠如している。先般ですね、二千人ばかりの関東における小学生のアンケートの結果を見てますとですね、これは平成七年と三年と昭和五十九年という三回にわたりまして同じような質問を子供にしているわけですが、そういう中でですね、こういうショッキングな結果が出ております。いわゆる野外のテントで寝たことがないというのが六一%でございますし、日の出や日の入りを見たことがないというのが四三%。あるいはわき水を飲んだことがないというのが四三%、それからプール以外の海とか川で泳いだことがないというのが三六%、あるいは外で火を燃やしたことがないという子供が二四%といういわゆる自然体験というのが非常に欠如しておりますし、また、鎌だとか鉈を使ったことがないという子供が四二%というふうな生活体験の欠如、こういうものがやはり生きる力のエネルギーの低下に私はつながってると。そういう体験の場としてですね、やはりぜひ整備をしていきたいということで、今後の計画はですね、計画的に進めさしていただくということで、特に昨年は約八百万ばかりの予算でございますが、柵の取り替えだとかあるいは道路あるいは危険地域のがけの整備ということでさしていただいておりますし、本年度は千六百三十二万四千円の予算をいただきまして道をつけたりあるいは仮設トイレの整備であるとか、あるいは平面図の作成あるいは新しくバキュームカーをくみ取りができるようなそういうもののバキュームカーの購入であるとか、あるいは新設の道路整備というふうな中で整備を進めざしていただいております。 今後もですね、計画的に年次的にですね、進めていってそして先ほどお話ございましたような生涯学習あるいは五日制の中であるいは自然体験の場として、また福住の山田公民館等とのですね、ドッキングを考えた教育活動の展開であるとか、あるいはすずらんのかつては群生地でありましたので、それの再現というようなことを含めてましてですね、いろいろな自然環境の整備をしていきたいと、そういう思いを持っております。以上でございます。
    ○議長(岡田徳義君) 辻村議員。 ◆二十番(辻村剛君) 自席から失礼いたします。ごみ問題でございますが、現在我々はこのごみを安易に捨てたり燃やしたり埋めたりして、結局焼却灰は埋めているわけですけれども、その焼却灰の埋める谷間が埋めていっぱいになればまた次の谷間を探してその谷間がいっぱいになればまた次の谷間を探していくという繰り返しをしてきているわけでございますが、これはいつまで続けていくつもりですか。二十一世紀に入ってもまだまだそれが続くというようなことではやはり先ほど言いましたように大きな問題だと、このように思っております。 私はごみ問題はやはり抜本的な解決策として一つやはり捨てない、次に燃やさない、次に埋めないというこの三ない運動ですね、この辺をやはりこれからのごみ問題の処理の一番大きな解決策になっていくんではないかなと、このように思っております。これは今までのごみ処理からの発想の転換です。燃やして灰にして埋めるというのではなくて、捨てない、燃やさない、埋めないという形のところからの考えにもっていっていただかな今後の二十一世紀乗り越えていかんのではないかなと、このように思っております。 ですから先ほど言いましたように根本から見直して捨てない、燃やさないから当然二酸化炭素も出ない、ダイオキシンも発生しない、焼却灰も出ないから埋める必要がない、最終処分場を探す必要がない、ですからそこへ運んで行く運搬の経費も節約されるという考えです。そこでも特に一般の家庭ごみ、これはやはり四〇%から四五%は紙ごみですね。残りの生ごみはですね、この大体六〇%、五五%から六〇%あるわけですけども、家庭から出るこのごみを回収する段階で紙ごみと他のごみを分別収集してはどうかなと。いま現在粗大ごみ、先ほども市長燃えないごみを二回にしていただいたという御努力は大変感謝しておるわけですけれども、現在行っております粗大ごみまた不燃ごみ、瓶とか缶の資源ごみ等が分別収集していただいてるわけですけれども、これをさらに紙ごみの日をつくってはどうか。紙ごみだけを収集する日をつくってはどうか。生ごみはいままでどおりいくわけですけれども、そうすると生ごみの五五から六〇%は水分が半分以上入っているわけでして、水分を除去したあと乾燥してそれを固形化してしまう。固形化して成形する。成形することによって土木資材や埋め立て処理材として利用してしまう、そういう方法。またこのように分別収集した分の紙ごみは再生紙として利用することができるし、またペレット状にしてプレス加工してそして商品化していく。生ごみは大型ブロックやさらに成形してセラミックで包んでですね、そして有効利用していく。このようにごみ処理を方向転換していってはどうかなと、このように提案するものでございますが、この方法を取り入れているやはり自治体も近畿で一市あります。 そのようにやっていく市もやはり相当なリサイクルを利用して商品化をしてその商品を売り出しているという実績もあります。資金面でもやはり大蔵省と通産省の協同銀行のようなものですけれども、産業基盤整備基金を利用してやはり安くいまの時代ですから特に安く貸してもらう。そういうこともあります。先ほど市長も検討委員というものをつくっていまもやっているというように言われましたが、やはりぜひ次の検討していただく段階でこういうことも取り入れていただきたいなと、このように思います。 次に活動の災害補償保険ですけども、天理市としても今議会で生涯学習都市宣言を提案しておられます。昨今の社会教育、生涯学習の推進の成果として市民の中でも多岐にわたって諸活動が行われております。たとえば御存じのように広範囲ですが、地域活動ではですね、町内会、防犯それから防災、清掃、廃品回収、交通安全、盆踊り、運動会、広報紙の配布、募金活動等が行われておりますし、青少年の育成活動、子供会、スポーツ少年団、ボーイスカウト、非行防止の活動、また社会福祉、社会奉仕の諸活動、それから社会教育活動として公民館活動、婦人会活動、老人クラブ活動、PTA活動、その中でもスポーツ活動、文化活動、大変な数でいろんなサークルを通じて、いろんな団体を通じて実施されております。これは市がいままで社会教育、生涯学習をしようという推進の成果というように思っております。行政が主体になって引っ張っていく時代から今度はその成果として逆に市民が先に走りかけた、歩きかけた。そこで市がバックアップをしていく、そこで市か後方支援をしていくと、これが一番大事ではないか。いつまでも行政が先頭に立って市民を引っ張っていくという時代ではなしに、今度は後押しをしていく、そういう環境の整備をしていくという意味で市民があらゆる活動の中で安心して諸活動ができると、参加できるというような環境をつくるのはやはり私は行政の責任ではないかなと、このように思っております。 生涯学習、社会活動のこの盛り上がりのこのあるときこそですね、いま言いました行政が支援活動をしていくときではないかなと、このようにも思っております。いままでのサークルとか団体でそれぞれの責任者がそのときの一日保険とかいう形で入っておりますが、いろいろと入る段階について役員さんの苦労、また市が入っていただいているこの市民の総合保険の加入にしても補償問題というのがいろいろ問われております。障害になったり死亡したりしたときにしかつかないという保険も大半です。そういう意味でもやはりいま私が言うような市民全員が参加して一々責任者、指導者にあまり負担をかけずにやっていくという後方の援護射撃をしていただきたいと、このように思っております。 たとえば類似団体でこういうものをつくっております。取り扱い要項というのが必要ですけども、この取り扱い要項をつくって保険会社と契約していままで団体とか市が加入している個々に入っている保険を年度末で解約をしてそして天理市が一括してその保険に加入すると、さらに危険を伴う行事の場合はその責任者がその上に個々に保険をかけていただく。基盤として一つの基礎として天理市がかっちりした保険契約をしていくと、こういう方向です。ですからこの取り扱い要項の中でも市民団体が市民活動中の事故により参加者または第三者の生命、身体もしくは財物に損害を与え、指導者が法律上の賠償責任を負った場合及び指導者または参加者が事故によって死亡しまたは障害を負った場合に市民活動災害補償保険をもってこれを補償することに関し必要な事項を定めるという要項の趣旨がありますが、この中でも市民活動、市民団体が行う地域社会活動、青少年活動、社会福祉活動、社会奉仕活動、社会教育活動等公益性のある直接的な活動及び市が行うこれに類する活動また指導者、市民活動の計画、立案及び運営の指導的地位にある者またはこれに準ずる者及び市民活動の実践していく中で指導的な立場にある者をも含める。また契約は本市、市民団体、指導者及び市民活動の参加者を被保険者とするという、こういう要項を天理市も一つつくっていただいて、ぜひこの今年度でこういういままでの個々に加入している保険は解約をしていただいて四月一日、来年度の四月一日からこの実施のしていけるような検討をしていただきたい、このように思います。 次に山田のキャンプ場でございますが、一昨年質問さしていただいた結果、年次計画として去年とことし、いろいろとやっていただいておりますし、次の計画も言っていただきましたが、子供だけではなしにですね、大人もともに四季を通じて楽しみのできる、体験学習のできるような場にしていただきたいということを要望したいわけです。四季が無理ならせめて春、夏、秋の三シーズンでも利用できるような、またそこで泊まれるような施設ができれば一番ありがたいですし、飯ごう炊さんのできるような設備もあれば一番ありがたいし、いま教育長がお答えいただきましたアンケートの中身を見ましても奈良県でも他市に類のない天理市はいい設備を持っている教育キャンプ場でございますので、大いに利用していただいて一時期だけじゃなしにできれば三シーズン、四季を通じてというような形のものもぜひ検討していただきたい。 それぞれお答えいただきたいと思います。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 辻村議員さんの再質問にお答えします。 まずごみ問題ですけれども、議員御指摘のような将来に向けてごみ問題について抜本的に検討をし直していくと、具体的な提起もありました。たとえば捨てない、燃やさない、それから埋めないと三ない運動、あるいは再利用を図ってそれを販売するというようなこと等も提起がございました。それからまた具体的に収集につきましては紙ごみの収集というものを生ごみと分けてやってはどうかと、こういう御提起もありました。全体的にですね、先ほども申し上げましたように天理市のいわゆる清掃センターの再整備をこれから検討をしておる段階でございます。そういう段階の中でこれらの御指摘の問題というものを関連づけて検討していきたいと。いろんな問題がございます。たとえば食廃油、いわゆる天ぷらなんか揚げたですね、残りの油をどう処理したらいいかというような問題もございます。また大きな自治体ではですね、電力をつくっていると、その余った電力を電力会社に売って利益を上げておるというようなこともあるわけですけれども、私どもの規模の自治体ではそういうことは到底不可能だろうというふうに思うわけです。しかし二十世紀末、二十一世紀に向けてこのごみ問題というのは最大の課題の一つであるということは深く認識をしておりますので、いろいろ御意見をいただいた問題につきまして今後検討をしながら本市の清掃センターのいわゆる施設のですね、あり方について十分考えていきたいというふうに思います。それとの関係でこのごみ問題のいわゆる各論のですね、問題というものを一つずつ解決していきたいというふうに考えています。 最終処分地、谷から谷へというですね、御意見がございましたですけれども、現在の処分地もやがてはこれはもう満ぱいになるということはこれははっきりしております。次の処分地を確保せずに済めばですね、済むようないわゆるごみ処理機構というものができればこれはそれに越したことがないわけですけれども、やはり最終処分地というものはやっぱりある程度必要じゃないかなという思いもしておりますので、その点も総合的に検討していきたいというふうに考えておるところでございます。 それから次に市民のいわゆるぐるみの保険の導入問題でございますが、確かに先ほども申し上げましたようにこれからは市主催ということだけやなくて市民の皆さん方が自主的にいろんな活動をやっていただくということが望ましいわけでございます。そういう中で生き生きとした市の活性化の現象が出てくるというふうに確信をしておるところでございます。その場合にやはりそれの安全保障といいますか、後方支援といいますか、いわゆるそのために保険をかけたらどうかということの御意見でございますが、本市の場合天理教の修養科生とかがですね、いわゆる住民登録を出してない市民が約三千人おるというような状況もありますし、さまざまな問題点がありますので、この問題については時間をかけてですね、どういう方向が一番望ましいのかということを十分検討していきたいと、調査研究をしてまいりたいと、こういうことで御理解を賜りたいと、こういうように思います。以上です。 ○議長(岡田徳義君) 教育長。      〔教育長 金澤 運君 登壇〕 ◎教育長(金澤運君) 山田キャンプ場は面積が四万七千三百十九平米という天理市では非常に大きな財産でございますし、またキャンプ場の特色といたしましてはあまり人工的な手が加えられていないと、自然の姿が非常に多く残っているというのが特徴だと思います。そういう意味におきまして、そういう特徴等をですね、生かしながら現在の規則の中で十分に柔軟なまた多様な対応をさしていただくということで三シーズンあるいは四シーズンというような形で活用をしていきたいという気持ちを強く持っておりますので、またいろいろと御指導をいただきたいと、こう思います。 また対象もですね、子供だけじゃなくて大人にということでございます。そのとおりであると、こう思います。やはり生涯学習なりあるいはたとえば親子のキャンプ場あるいは日帰り飯ごう炊さんあるいは野外炊さんと申しましょうか、そういうことだとか、あるいは自然観察、あるいは天体観測、あるいはオリエンテーリング、あるいはまた木の実等をとってですね、遊びのやはり伝承を高齢の方と子供が一緒にすると。遊びそのものはこれはもともと木の実を拾ったりとったりというところからですね、遊びは始まったというふうに言われておりますので、そういう原点等を踏まえた大人と子供の交流の異年齢間の交流の場にですね、していきたいと、こう思っております。 なおそういうソフト面はすぐにでもかかっていけますのでですね、具体的に一つずつをやっていきたいと、こう思っております。なお宿泊等につきましてはテントでいいのか、あるいはログハウスでいいのかというようなことにつきましては、私はやはり自然体験から言うと本当に個人的な考えでございますけど、テントでいいんじゃないかと。ただカウンセラー等の管理棟、あるいは雨の場合のそういう天候に対しての宿泊というものにつきましてはまた別途考えていかなければいけないと、こう思います。できるだけ自然の形を生かしていくと。いろんな各地方にですね、キャンプ場だとかオートキャンプ場とかがあるのを見てみましても非常に便利がよすぎてそして人工の手が加えられてというふうな、それよりもですね、先ほど申し上げましたように山田の特性としての自然を十分に生かした形というようなものをですね、基本に置きながら、その中でやはり利便性だとかあるいは衛生面だとか、安全面だとか、あるいは機能面とか、いろいろなことを考えていきたいと、こう思っておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(岡田徳義君) 辻村議員。 ◆二十番(辻村剛君) ごみ問題につきましては私は検討委員会をつくって考えてくれということを提案したわけですけれども、ぜひこれはことし、来年の問題ではないわけでして、いま現在の焼却場が清掃場が建て替えするような時期にはもう既にそういうものがきっちりと検討委員会で検討してその時に同じようなお金を使うのなら将来的な役に立つようなやはり処理の仕方というものも十分に検討していただきたい。その中でやはり燃やすとか捨てるとか埋めるとかというような時代ではないということをひとつ置いて検討していっていただきたいと、このように思います。 次の補償問題ですけども、いま現在保険が各団体や役所の中でもそれぞれの活動に対して保険をかけていってもらっております。各地域でもそれぞれのサークルが保険に入ったり個人で入ったりしておられます。行政として掌握はされてないしまたできないと思うんです、個々に入っておられますからね。しかしそれも全部市の補助金の中から出しておられるとこもたくさんあるわけでして、総括して考えたら市が一括してかける保険ほど値段的には安くついて保険会社の補償というのが一律になって、いままでの個々に入っておられる保険の事故あったときの補償金よりもたくさんの保険金のおりる契約ができるんではないかなと。同じボランティアを北と南でやっててももし事故があったときに保険の会社によりまた保険の契約によって賠償金か違うわけなんです。こんなばかな話はないわけなんでして、そういうことがいろあるから役員になる人、責任者になる人というのは相当抵抗し嫌がられるわけなんです。これは保険があるからだけじゃないわけですけども、いろんなそういう責任また諸整備等々の交渉等があってですね、毎年役員が変わっていかれる、変わっていかれるのも早く一年過ぎたら楽やのになというような形の役員さんが多いということを聞いております。 そんな中で生涯学習、教育学習が進むわけがない。もっとやはり熱を入れてやっていけるような責任者、指導者というのがたくさんいまもおられますけども、地についたやはりことをしていただこうと思えばやはり行政がそういうものを、一つの取り扱い要項というのをきちっとつくっていくと。そうするならば先ほど言われた天理教の住民票にない方のということもありますが、その方でも一つのサークルに入って活動されたらその保険は適用されるわけです。個々に事故起こされた人には保険は適用されないわけですから、その辺の要項だけはきっちりとしまりをつけていっていただきたい。たとえば区長さんが「町から町へ」を各役員さんの方に各個人の家に配布されると。配布している途中で事故があったときにどうされますか。また老人会が長寿会が祝いの品物を配っていくときに事故あったときにどうされますか。いろんな問題がやはり起こってくると思うんです。もし事故あったときは、なければ一番ありがたいわけですけれども。ですからそういうことも考えていただいてぜひこれは長い期間の検討じゃなしにこれから検討していけば十分来年の四月一日からの実施に私は間に合うと思いますので、ぜひそういう思いで検討をしていただきたい。ただ検討じゃなしにそういう思いで検討をしていただきたいということを最後に要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(岡田徳義君) しばらく休憩いたします。               午前十一時十九分 休憩               午前十一時三十五分 再開 ○議長(岡田徳義君) 休憩前に引き続き会議をいたします。 次に三番、今西康世君。      〔三番 今西康世君 登壇〕 ◆三番(今西康世君) 議長のお許しをいただきましてただいまより一般質問をさせていただきます。 まず天理市嘉幡町の温水プールについて。安田建設工業株式会社との和解経緯について。平成八年四月三十日付で安田建設工業株式会社から和解等の受け入れについてお願いの文書が天理市長市原文雄殿あてに、土地及び建物の返還、譲渡に関する仮契約書及び平成八年四月三日付で株式会社ピープルから天理市におけるスポーツクラブの運営についてと賃貸借契約書案、関係書類の写が添付され天理市議会に提出され、その仮契約書の第十条、本契約の締結等に議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例(昭和三十九年三月天理市条例第十一号)第三条の規定による天理市議会の議決及びこの契約を履行するために必要な予算九億五千万円に関する議決並びに大阪地方裁判所、平成七年は第九九七三号の和解が成立したとき契約が有効とあります。平成八年五月八日天理市議会臨時議会で私は賛成したのでありますが、いろいろ新聞報道等であまりにも市議会に性急な議案提出であり、もっと審議する時間が必要ではなかったか、またなぜ性急に契約を急がなければならなかったのかなどについていろいろ言われておりますので、その理由を再度説明していただきたいと思います。 次に土地及び建物の返還、譲渡に関する仮契約について、安田建設工業株式会社から契約締結並びに返還及び譲渡代金の受領等すべて一切の権限の委任を受けた有限会社カインドレジャー倶楽部(以下甲という)と天理市(以下乙という)は土地及び建物の返還、譲渡について、平成八年四月三十日仮契約を締結し、同日付で仮登記されています。そこで同仮契約についての第四条、土地、建物等の引き渡し及び仮登記の甲は乙に対して三条、所有権移転の規定により乙に所有権か移転した日に本件返還土地及び本件譲渡土地を現状のまま明け渡すことにより乙に引き渡すものとする。その第四条の二、三及び四の項目について並びに第五条、契約代金の支払いの本件返還、譲渡物件になされた差し押さえ、参加差し押さえ、仮差し押さえ、所有権移転請求権仮登記及び根抵当権設定にかかわる登記が抹消されていないとき、または乙が本件返還、譲渡物件の所有権を有することに関して新たな差し押さえ登記等の登記がなされているときはこれら登記の抹消が確認されるまで上記代金九億五千万円の支払いはしないとあります。同仮契約書第十二条、信義誠実の義務。甲乙両当事者は信義を重んじ誠実にこの契約を履行しなければならないとあります。 これらのことは完全に守られていると思いますが、再度確認しておきます。なぜこんな確認をするかと申しますと、前回安田建設工業株式会社は温水プールを建設して市民に利用してもらうと約束していたのに守られなかったためであります。 次に天理市におけるスポーツクラブの運営について。株式会社ピープルと賃貸借契約書を作成して実質的には契約をしているわけでありますが、同契約書第二条、賃貸料及び納入方法等、二十年間にて九億円と定め年額四千五百万円、同条第三項に本件賃貸借契約締結日から最初の四年間分の賃貸料一億八千万円及び五年目の賃貸料のうち二千万円、合計金額二億円の賃貸料は本賃貸契約締結日の属する月の末日までに甲天理市の発行する納入通知書により一括して甲天理市に支払わなければならないとあります。第四条、本契約成立と同時に契約金として第二条第三項の金二億円也のうちより賃貸料四月分に相当する金一千五百万円を甲天理市が発行する納入通知書において指定された方法により納入する。 これらのことから年四千五百万円とすると月に直すと三百七十五万円となります。運営を委託する株式会社ピープルとしては会員制で主体が会員となることが予想され、会員券の価格は幾らとなるのか、また新聞紙上では利用料金大人一人六百円、子供、中学生以下三百円と発表されています。プール利用時間については第二、第四土曜日の午前十時から十二時の二時間と日曜日の午後と聞いていますが、それが事実であるかどうか。これから先まだ検討の余地はあると思いますが、会員以外でも開かれたプールとして幅広く天理市民が利用できるよう日、時間を確保していただけるよう努力してくださることを要望しておきます。 続きまして税金徴収業務に関して質問いたします。平成八年度の地方税改正により個人住民税均等割の税率の見直し等の措置について、天理市の場合人口五万以上から五十万未満に該当するわけでありますが、そこで天理市税賦課徴収条例の一部改正する条例第三十一条第一項中、平成七年度標準税率二千円、平成八年度二千五百円と五百円のアップ、また平成七年度制限税率二千六百円、平成八年度三千二百円と六百円のアップ、以上の改正により市税個人均等割歳入、平成八年度は前年度に比較して六千三百五十六万二千円及び法人均等割五千二百七十一万七千円の合計一憶千六百二十七万九千円の調定額増となると思われますので、増額税収は市民のために有効に活用してもらいたいと思います。 また滞納繰越分の徴収について。滞納繰越分、平成八年度各項目合計一億一千百十七万九千円、平成七年度は一億六百二十四万二千円、滞納繰越増加は四百九十三万七千円と約四%増加しています。これらのことについては市民の税の公正負担等から見て納税している人のためにも従来から滞納整理には努力されておられると思いますが、なお一層回収に努力していただきたいと思います。 滞納徴収対策として他市では徴収月間に市幹部が一斉にその期間徴収業務の応援をするなどの対策を講じていますが、当市としては今後この繰越金の滞納回収についてはどのように取り組んでいかれるのでしょうか。以上のことについて御回答願います。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 今西議員さんの御質問にお答えします。 まず温水プール関係でございますけれども、このことにつきましては休憩前の議員さんの御質問にもお答えしましたように、あのプールを一日も早くオープンをしなさいと、する努力をしなさいということを議会としても再三にわたって要請がありました。私ども行政側も何とかしてオープンをしたいと、しなきゃならんと。また市民の方々もオープンが願いであると、こういう声がたくさんあったわけです。しかしながら具体的には土地もそれから建物もすべて民間会社のものでございますので、なかなか努力といっても文書あるいはまたは電話あるいは内容証明の文書で要請するというようなことだけしかできなかったと。こういう状況の中で議員御承知のとおり契約に違反しているということで昨年の九月の議会にお諮りをしまして契約違反だからまず土地の返還を求めるということの訴訟を起こすという決意をしたわけでございます。そして大阪地裁で土地返還の裁判をいまずっとあの間行われておったわけですね。 そういった状況の中で実態としては安田建設工業株式会社はかなり債務を持っておられて、そしてプール建物の建設業者にもいわゆる料金を支払ってないと。多くの債権者がおられると、こういう非常にですね、大変な状況であったわけでございます。 そういう状況の中でどのように解決すべきかということでですね、私はどれだけ債権者かおられるかわかりませんので、いわゆる言うてみれば債権者の代表といいますか、そういう形で窓口一本化という形でなければこれは話し合いにも応ぜられないわけですね。一人の債権者だけに会うわけにいきませんので、そういう実態がまず前段にあったということを御理解を賜りたいと。 そういう中でたまたまですね、話がだんだんだんだん煮詰まってまいりまして、そして土地を返還してもいいと。まことに申しわけなかったと。そしてまたですね、ピープルといういわゆる日本最大大手の会社が運営してもいいというような雰囲気が出てきたということでございます。そこでこういう問題の処理につきましては、まず基本は議会あるいは市民の要望というものがきちっとあって、そして行政としてオープンに向けてどういう努力をしたらいいのかということになるわけですね。それで努力をさしていただいたんですが、ただいま申し上げましたようなもろもろの問題がたくさん横たわっておったと。それを一つずつクリアせないかんという状況の中でですね、やっと四月三十日に仮登記をあるいは仮契約をできる段階になったわけです。これはあくまでも仮登記、仮契約であってですね、それは行政として物事を処理する場合、こういう形をとるというのが一般的なんですね。特に土地の仮登記はですね、債権者の抵当を許さないと。新たな債権者ですね、どれだけ債権者がおられるかわかりませんので。そういうことになるとこれはもう到底処分、処置はできないわけでございますので、オープンに向けてのですね、努力が水の泡になるということでございますので、したがいましていわゆる国あるいは公共団体の抵当はまだ入っておりましたけれども、いわゆる民間債権者の抵当も差し込まさないと、入れさせないということで仮登記をすると。そして話が御破算になるということであればですね、これは大変なことになりますので仮契約をすると。これはあくまでもそういうことでいわゆる土地あるいは建物の保存のためにですね、対応したということですね。 それで問題は仮登記、仮契約でございますので、それが本登記、本契約になるためには議会に提案をさしていただいてるる全体を御説明して、そして議会の御承認をいただいて、そして直ちに本登記に移す、あるいは本契約にすると。その場合議会の御同意がこれは前提になります。ですから御同意がなければこれはもう仮登記はまた元へ戻すということになるわけですね、自動的になるわけです。それと同時に先ほど議員御指摘のように抵当が全部抹消されておるかどうか、きれいになってるかどうかですね、そういったことをきちっと確認をし合いながら対応すると。それから土地返還訴訟を起こしておりますのでいわゆるこの返還につきましては裁判所で和解手続をすると。裁判所以外で安田建設とやるというようなことはしませんでした。あくまでも弁護士が入ってですね、裁判所できちっと処理すると。そういう事務処理をさしていただいて御案内のような内容でですね、きちんとミスのないように堅実にすべて処理をさしていただいたということでございます。 性急に出てきたという一部マスコミの報道もありましたけども、これは決してそういうことじゃなくてですね、多年の課題であったということですね。それで四月三十日に仮登記をしてそして五月八日の臨時議会に諮ったということの期間は短かかったですけれども、それはもう仮登記した以上は一日も早く議会に提案してですね、御説明申し上げまして御審議をしてですね、いただいてそして御承認をいただくという手続をとるというのは行政のやっぱりこれは役割でございますので、そのようにさしていただいたと、こういうことでございます。 したがいましてこれはマスコミの論調はマスコミの論調としてそれはあると思いますけれども、決してそうじゃないということで、もう多年のこれは課題であったということで深く御理解を賜りたいと、こういうように思います。 それから利用の問題につきましても、これは五月八日の臨時市議会で提案をさしていただいております、先ほどの中身につきましてはね。しかしあれだけでは市民の利用の機会が少ないからさらに拡大するようにその努力をしてほしいという御要望がありましたので、現在ですね、その努力をしておるということでございます。大体ですね、現時点においてはこれから改修工事をするという段階でございます。これが仕上がるのが八月いっぱいぐらいかかるだろうと。意外に改修する場所が多いということでですね、大変ないわゆる中身になっておるようです。そしてオープン時にですね、向けてさらに議員各位からの御要望の多く利用できるようなあるいは無料デーをつくるというような御要望もございましたので、その辺も含めましてですね、オープンまでの間に鋭意交渉しまして、話し合いをしまして努力を積み上げたいというふうに思います。 会員制ということはあると思うんですが、その辺の中身についてはまだ詳しくこれから話し合いをしたいというふうに思います。一つ大きなネックになっておりますのは四千五百万円の賃貸料をいただくということがありましてですね、その辺との整合性の中で大きなネックになってますけれども、私といたしましてはできるだけ安くですね、六百円、三百円の値段で多くの市民が御利用いただけるようなそういう方向でピープル側と鋭意折衝を積み重ねていきたいというふうに思っております。 それからその他は事務手続の問題の御質問がありましたけれども、それらはいずれも議会で御議決をいただきましたとおりきちっと対応さしていただいておりますので御報告申し上げておきたいと、こういうように思います。 次に税金の問題ですけれども、これは地方税法の一部改正ということに伴ってですね、均等割が増えたということでございます。もうこれはどうしようもないということでですね、この辺は御理解いただきたいと。ただこれによってちなみに申し上げますと全市的には約一千万円ぐらいの増収があるというふうに踏んでおります。市民の大切な税金でございますので、市民のために有効的に利用さしていただくということになるのは当然のことでございますので、その点は十分心してですね、対応していきたいと、こういうように思っています。 それから税金の徴収の問題ですけれども、この問題については議員御指摘のように非常に大事な問題です。やはりこれは国民、市民のですね、義務でもあるわけですから納税しておる者としてない者があってですね、それを放置するというようなことはこれは許されません。したがいましてですね、鋭意この徴収の努力はしております。それで現在ですね、いわゆる収税課を中心にしまして夜、昼ですね、昼不在の場合もありますので夜間行かなければならんというようなこともあります。そういったことで個別訪問も重ねながらですね、収税のですね、実効ある努力を鋭意続けておると、こういうことでございます。したがいましてこの努力をですね、今後も見守っていきたいというふうに思います。そういうことで御理解を賜りたいと思います。 ○議長(岡田徳義君) 次に五番、加藤信子君。      〔五番 加藤信子君 登壇〕 ◆五番(加藤信子君) 議長のお許しをいただきましたので数点にわたり質問をいたします。 きょうは六人も質問ということで時間かかりそうで私は昼からと予告を受けておりましたので思わず慌てました。市長並びに関係各位には御答弁のほどをよろしくお願いいたします。 まず最初に市長におかれましては二期目を迎えられ、初当選の一期目とは違う思いでおられることとお察しいたします。一期目の選挙では公報も発行されたくさんの公約も読ませていただきましたが、今回は選挙戦がなく公報も発行されなかったのでこのあとの四年間市長が天理市民に何をしてくれるのかわからないと市民の皆様からよく聞かれます。きょうは二期目の市長として一期目にやり残した仕事また二期目に新しく取り組みたい問題などを具体的にあまり難しくないようにわかりやすく聞かせていただきたいと思います。 それから次に教育長にお尋ねいたします。八年の三月議会でいじめの問題と不登校問題について質問をしましたときに、現状を見ますと、やはりいじめよりも、私はいじめも心配しております。しかし不登校の方が私はある面で大変だなという現状がございますと、教育長は答弁されました。そのとき私は親にも学校にも友だちにも言えないというような形で悩んでいる子はたくさんいると思います。いじめられて一番最初に子供たちが態度にあらわすのは学校を休むということだと思うので学校と親と子供とまたカウンセラーの先生ときめの細かい対応をお願いしておいたのですが、現状ではそれがなされていないようですので、その辺のことをお伺いいたします。 それからこれは三年前の約束になりますが山の辺校区の三幼稚園統合問題のその後の進捗状況、三年たちましたらこういう形にしたいという御答弁をいただきましたのでその後どうなっているのかをきょうお聞かせ願いたいと思います。以上二点にわたりまして市長と教育長の方からお答えいただきたいと思います。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 加藤議員さんの御質問にお答えします。 二期目を迎えるに当たって市を代表する者としてどういう姿勢で取り組むのかと、こういう端的な御質問であったと思いますが、私は具体的にはですね、三月の定例市議会でかなり詳しく所信を述べさしていただきました。さらに選挙が終わりまして五月の臨時議会で基本的なことにつきましてですね、表明をさしていただいたわけでございます。 それで具体的なことということになりますとこれはたくさんありますので時間がかかると思いますが、やはり基本的なことが、基本的な理念というものがね、あるいは哲学というものがなければならんというふうに思うわけでございます。したがいまして私はこの天理市の緑あふれる豊かな自然、歴史、文化や地域のアイデンティティを大切にしながら、皆がやさしさやぬくもりを実感し安心して暮らせるよう、そして喜びを共有し未来に向けて生き生きと暮らせるよう輝き潤いのある天理市の創造を目指して本市の発展と市民の幸せのために尽くしたいというふうに考えてます。 そのためにも健全な財政運営に努めながら四つの柱、四つの柱、一つは都市基盤と生活環境の整備、産業の振興と東部山間開発などを着実に推進する未来に輝くまちづくり、生涯学習の積極的な推進、教育の振興と施設設備の拡充などを図る命輝くまちづくり、福祉施策や人権の尊重の取り組みを積極的に進めるやさしさあふれるまちづくり、そして市民の文化意識の高揚、女性施策の一層の充実とともに、国際交流を推進する文化の薫りに満ちたまちづくりを中心として市民に開かれた形で市政を推進してまいりたいということでございます。 このいま申し上げましたことに基づいていろんな施策が出てくるということでございますので、そのいろんな施策の基本的な理念というものが非常に大事でございますのでいま申し上げましたような理念に基づいて市政を進めてまいりたいと。議員におかれましては特段の御協力、御理解を賜りたいと、こういうように思います。以上です。 ○議長(岡田徳義君) 教育長。      〔教育長 金澤 運君 登壇〕 ◎教育長(金澤運君) 加藤議員の御質間、三つの点でお答えいたしたいと、こう思います。 一つはいじめ、不登校の問題、それときめの細かい指導がどうなるかという施策なり指導の問題と。それから三島幼稚園のかかわります三園統合の問題でございます。 やはり学校というのは毎日皆が元気でですね、やって来てそしてきょう一日よかったと、そういう気持ちで帰っていく場所であるべきだと、こう思いますし、やはり長い人生の基礎のいわゆるシミュレーション的なものもありますが、やってるわけでございます。いじめも不登校も私はどちらも大変な大切な問題であるということで優劣はその対応については考えておりません。ただ不登校も大変ですということを申し上げましたのは数の上でですね、五十日以上の欠席者がいるということがこれは大変なことだと思います。毎日来てほしい学校に来てもらえないと。三十日以上になりますとこれは全国的な傾向としてですね、奈良県あるいは他の市町村あるいは全国の比較を見ましてもですね、決して天理が多いとはいう数字はここに出ておりませんが、私はやはり理想としてはゼロであってほしいと、どちらも。そういう熱い思いは持って毎日教育行政にですね、当たらせていただいているわけでございます。 そこで現在そういういじめ、不登校にかかわりましての施策でございますが、いわゆる教育行政として取り組んでいける施策は何なのかと、いわゆる現在最も必要なことは何かと、そういうことでですね、現在が一〇〇%とは言えませんが、現在取り組んでおります施策を簡単に申し上げたいと、こう思うわけでございます。 まずいわゆる職員の研修ということ、あるいはPTAあるいはいろんな方の御意見を聞きながらということで、いじめ問題検討委員会というものを専門家で構成しまして二月に一回いろいろ実態の中で御検討をいただきなから提言をいただいていくと。あるいは学校園不適応検討委員会ということでこれも本年三年目になるわけでございますが、不登校等の問題を含めまして鋭意この委員会の中でいろんな行政施策に対しての提言なりあるいは情報交換をさしていただいておるわけでございます。 なお本年はそのような提言だけじゃなくて、実際に学校現場へ行って先生方に具体例を出して---というのはやはりいじめも不登校もですね、一人ずつがその原因なり背景というのは皆違いますのでですね、一律にいかないわけでございます。やはりその子に合ったやはりきめの細かい指導と、こうなりますといわゆるケース研究ということで、本年はですね、予算もいただきましてですね、ケース等の研究委員会ということで既に一校ではいってるわけでございますけど、学校を巡回しながら具体的な事例をもとに先生方とともにまた専門家の意見を聞きながらいわゆる子供の指導に一番いい方法は何かということを、そういう委員会等の活動が一つございます。 そのもう一つはですね、やはり地域社会いろんな関係者にですね、この問題についての深刻さ、あるいは基本的な理解、これ文部省の方で五つの項目でいじめについてはですね、絶対許されない行為であるということ。そしてまた人権にかかわる問題であると、あるいは家庭、地域、学校の連携を密にすべきであるという基本的な視点が五つ示され、あるいは緊急アピールのような形で出されております。そういう基本線に立ちましてやはり地域のまた御父兄等にも十分に御理解いただきたいということでいじめ問題のリーフレットだとかあるいはチェックポイントを書いたですね、パンフレットであるとか、あるいは各子供にですね、いわゆるカードで、いわゆる少年センターの電話番号を入れたあるいはまた県のあるいは他の機関のですね、相談機関の電話番号を入れたカードを配ってですね、子供自身もですね、訴えられるようなそういう形でさしていただいてきているわけでございます。それとともにですね、この四月から少年センターというですね、名称をですね、変えていわゆる教育相談機能をより充実していこうということで、いちょうの木テレフォンという電話相談をですね、積極的に受けていこうということで土曜、日曜を含めましてですね、二十四時間体制でですね、いわゆるファックス等の留守番電話を含めましてですね、それの受付をしていく、相談に乗っていこうと。とともにですね、やはりいじめ、不登校によるですね、心の居場所を失った子供たちなり親にですね、我々として何ができるかということで、いちょうの木広場というものを開設をしてですね、二つの部屋で専門のカウンセラー三名を置いてですね、相談に当たっておるわけでございます。そのほかですね、職員対象の研修、あるは社会教育団体の研修等もですね、この二年間はいじめ問題と不登校の問題に集中しましてのやはり研修を深めていただきました。特に本年度はですね、いわゆる学校の先生方を対象にカウンセラー研修講座と、これは大体研修というのは県の方がやるわけでございますけど、県と同じような内容で市といたしましてもですね、年六回のですね、研修講座を持ってですね、本年はですね、やっていこうということで現在先生方にその募集をしているわけでございます。 そのようなですね、ことであるとか、あるいは中学校に一名でございますが、県よりの配置ということでスクールカウンセラー等をですね、配置をさしていただいている。そういう形でいろいろとですね、これには対応さしていただいているわけでございますけど、今後ですね、このやはり施策の成果とかあるいは今後の課題というもの、それから具体的にいじめの問題はですね、あるわけでございます。数としては減っておりますがですね、参考までに申し上げますと本年に入りまして四月から六月までの間にですね、小学校て一件、中学校で四件ございます。一件は継続中でございます。それから平成七年度はですね、小学校で十件、中学校で三件と、平成六年度は小学校で七件、中学校で四件と、ゼロではございません。ただそのときにですね、いろんな人たちからの情報をいただいていじめというのはなかなか見つけにくい。不登校の場合は動きませんし家におるとかですね、そういうことでですね、わかるわけですけど、いじめについては先般のですね、文部省が五月二十三日にですね、全国規模で二万人のですね、生徒と先生とを対象にしたですね、教員を対象にしたいわゆる小・中・高九十四校、小学校は四年生以上ということでですね、約二万人を対象にしたアンケート四十五項目ありましたが、その中にも出ておりますようにですね、なかなかいじめの問題は教えていただかなければわからないと、先生もわからないと。そういうですね、不登校とは違う性格があるわけでございますので、そういう点でですね、現在の施策でいいのかどうかとあるいはその成果はどうなのかというような点もですね、今後我々としては考えていきたいと、このように思っております。それが二点目でございます。 それから三島幼稚園の件でございますが、これは平成二年の十二月の天理市幼稚園の計画なりあるいは市立幼稚園のあり方等の答申に基づいて行っておるわけでございますが、そのときに三島につきましてですね、覚書を交わしてですね、そして三年をめどというふうな話し合いはさしていただきました。しかしこの幼稚園問題というのは三島の幼稚園だけの問題じゃなくて、山の辺校区として一園にまとめていくと、統合していくという問題でございますので、やはり山の辺校区全体のですね、御意見を聞かないけないということになるわけでございます。そういう点でですね、三島のいわゆる区長いろんな事情ございました。私たちとしては三島との覚書は交わすべき原案も出しましたし、最初は持ち寄ろうという形でございましたけれども、委員会の考えということでですね、そういう三島のですね、いわゆる特殊な事情をですね、これも十分に御理解いただかないと山の辺校区でですね、一園統合といってもそこにですね、区長さんが全部そろっていなければこれいけないわけでございます。 そういう意味でですね、少し遅れてきているわけでございますが、現在の状況を申し上げますとですね、昨年の十月、いわゆる山の辺校区の区長さんが全員おそろいになったわけでございます。それを聞きましたのでですね、十月に第一回目の話し合いを委員会の方からお願いして持たしていただきました。そして二回目をですね、八年のこの五月に持たしていただきました。そこでの大体の話を簡単に申し上げますとですね、いわゆる三園統合には基本的には賛成であるということでございます。それで山の辺小学校のですね、統合の問題の時期にこれは解決すべき問題であったというふうな古い区長さんの御意見もございましてですね、早くするようにということ。それについては場所を設定をしなければいけないとかあるいは通園問題どうかというふうないろんな課題もらいまして、それにつきましてはこの五月にですね、通園問題につきましても教育委員会の基本的な考えを申し上げました。 ただ場所につきましてはですね、やはり地元の一〇〇%のですね、御理解と御協力をいただかなければいけませんので、それはですね、先般の話では山の辺校区の区長会の三役の方を窓口としてですね、今後鋭意早急に統合の方向に向けて話し合いをしていこうということでですね、今後の課題になって私たちとしてもですね、区長さんにひとつよろしくということでお願いしておるわけでございます。その結果を受けてまた委員会としてそれへの具体的な対応をさしていただくというような状態でございます。 ただそこで説明申し上げておきましたのはですね、いわゆる山の辺校区全体の問題であるということと、それからやはり三年保育ということもですね、現時点においてはですね、考えていかなければいけないという課題もありますということでですね、そういうものを総合的に踏まえて区長会の方でいろいろと御検討いただきたいし、私たちとしてもお願いすることはし、また十分に考えさしていただくというのが現状でございます。以上でございます。 ○議長(岡田徳義君) 加藤議員。 ◆五番(加藤信子君) 自席から失礼いたします。ただいま市長にも答弁いただきましたが、私はどうも頭が悪いですのでそういう何となしに玉虫色というような答えではよくわかりません。ことしのキャッチフレーズが何ですか、輝きと潤いのあるまちつくり、輝きと潤いのあるまちづくりってどういうことかなと考えたんですけどね、そして選挙が終わりまして、選挙というんですかな、二期目に入りましてすぐこんなに電光石火のごとく温水プールぱっと決まってしまって、ああプールに水があるから潤いがあるのかなと、きのう原稿をちょっと考えながら思ってたんですけども、そのプールの問題はきょう私は聞きたいことがあったんですけども、私は反対議員としていろんな形でマスコミの方から取材を受けたときに自分の思いも言ってますし、きょう五人の議員さんがプールの問題という提案しましたのでやっぱりそういう質問が重なると悪いということできょうはあえてプールの問題は聞かないことにします。でもたった一つだけプールに関してもう一言でよろしいね、市長にこれは答えていただきたい。 プールを天理市は今回のような形で買い取ってそして貸すということでいろんな関係の機関があります。たとえば安田それから天理市民、天理市、それからピープルですか、そういう会社の中で一番どこが得をしたのかということ、一市民としてでも結構です。市長としてでも結構です。その一言だけ答えていただきたいと思います、後で。 それから東部山間の問題もありますし、いろんな問題が山積していると思いますが、福祉ゾーンの整備という問題もいろいろと聞きたいこともありますが、それもするに当たってのバスというんですかな、足の確保という問題も前々からほかの議員さんからもおっしゃっていただいてますし、ごみのことなんかもいろいろあったんですけども、今回は一応温水プールの話も一応こういう形の答えだけで結構です。 それから福住のことしは県でも渇水対策本部というのができまして、水が足りないということは全国的に言われておりますので、まだまだ水道が福住に上るのはあと何年間かかりますので、それまでの間、つなぎの間のことしの夏またあと来年にもなるかわかりませんが、その間の福住の水対策というのをもう少し具体的に答えていただけたらありがたいなと思うんですけども。それでそのほかにたとえば一昨日のあれで生涯学習宣言都市というような今回の三十五号議案ですかな、それ出されておりますが、生涯学習推進費の予算は前年度に比べて二百万ほど減されておりますし、これだけですべてを賄っているわけではないんですけども、生涯学習推進ということで宣言都市なんていうことで生涯学習宣言しましたね、天理市は、と言われてたくさんの予算いただいて随分と力を入れてくれてるんですね何て言われて、ええっとか言うて私はいやちょっとその予算の内容は言えませんけどねとかいうような形になったんですけどね、やっぱりこういうのは物すごくお金もかかりますし、大変ですけれども、やっぱりそれを推進していくのはいま何もかも全部いままで過去からあったいろんなことが全部社会教育課の行事も全部生涯学習の中に組み込まれているような感じでね、一体どこまでが生涯学習としてここら辺までは生涯学習やというような線引きがありませんので、お金はかかると思いますがもう少しこの機構改革をしていただいて、役所の中で生涯学習課というのがあの企画の中で隅っこにちょっとあるだけですけど、あれを県の方の社会教育課ももう数年前になくなりましたし、そういう形で今度いろんな形で行政改革されるということですのでそれも踏まえて生涯学習課をどこへ持っていくかというようなことも再度考えていただきたいと思います。 それからそういうことがすべて形が整ってから宣言都市ということで胸を張って奈良県全部の人に言えるのじゃないかなど私は思うんですけどもね。 それからただいま教育長にちょっと質問いたしましたところが、私はこの前のときにも質問したんですけれどね、平成七年の九月議会で質問しましたところが、平成六年度に不登校の問題に対応するためカウンセリングの専門家特に臨床心理学の大学の先生でございますが二名、それから精神科の専門家一名、そして現場の先生、生徒指導関係の校長、教頭、園長あるいは職員というそれぞれの担当者によりまして学校園適応推進検討委員会をつくったそうなんですが、それは一年に何回か会議をしてこれでこういう方向に行こうということになったんので去年それはそちらに置いておいて、今度はまたいじめ問題検討委員会というのをつくりましたという回答をいただいたんですけれどもね、そういうすばらしい人たちを集めてそういう委員会をつくっておきながらそれが全然機能してなかったんじゃないかというような事件が去年からことしにかけてありましたのでね、せっかくつくってそんなん言うて悪いですけど、市の税金を使ってそういう検討委員会とかいろんな会こしらえてもね、それが機能しなければ何にもならないと、形だけつくったんでは何にもならないじゃないかと。教育長の熱い思いはわかるんですけどね、それが現場の方に浸透してないのじゃないかということをきょうはそういうことのお答えをいただきたかったんですけどね。 それから教育長が答弁のとき、先ほども後ろから笑われたんですけど、質問内容よりも答弁の方でずっとずっと長いと言われますけども、簡単に簡略に御自分の考えをおっしゃっていただいて結構です。そして市の教育委員会としての教育長としての方針というのだけで結構ですからあんまり長く答弁いただきますと、私も先に聞いたこと忘れますのでね、頭が悪いですので申しわけないことですが、簡単にしていただきたいと思います。 三島幼稚園の件は私は先ほどもあえて山の辺校区の三幼稚園という形で言いました。三島幼稚園という固有の幼稚園の名前は出さなかったんです。ですからもうあれはあれでもう決まって廃園になったんですからそれはその時点でもう私はそこできっちりとそこのところは際面打ってるはずなんです。ですからそういうこだわりじゃなくって、山の辺小学校における幼稚園の問題ということで新たな問題として取り上げてほしいと思いますので、そこらのところ再度市長からもお答えもいただきたいですし、教育長からもお答えいただきたいと思います。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 加藤議員の再質問にお答えいたします。 簡単明確にやってほしいという御要望もありますので申し上げます。私の市政の基本的な考え方は先ほど申し上げたとおりです。あの基本的な理念、考え方からですね、さまざまな施策というものを検討して進めていくと、こういうことですから非常に簡潔明瞭で御理解いただけたと、こういうように思います。 プールの問題についてだれが得をしたのか、一言で言います。市民が得をしたと。市の財産になり廃墟になってしまうということじゃなくて、市の財産となって子供、孫の代まで市民が活用できるということでございますので市民が得をしたと、こういうことでございます。 それから福住の水の問題につきましてはこれは水の問題、非常に大事ですので十分現状をですね、連絡して回って以前から対応しておったようなことをきちっとやっていきたいと。同時に福住の生活水の給水事業を今後も鋭意努力していきたいと、こういうように思っております。 それから生涯学習につきましてはですね、これはですね、いままで積み上げて来ておるわけですね。そしてですね、さらにこれから充実、発展させないかんと、こういう段階にきております。したがいましてですね、今議会に提案しております宣言もして、そして市民の啓発もしてですね、市民とともどもですね、生きがいのある生涯学習社会をつくろうということで今後とも努力したい。そして機構整備についても今後ともですね、その必要性があるならば十分整備を図っていかなけりゃならんと、こういうように考えておるわけでございます。さらに詳しく申し上げたいんですけれども、簡潔にということですから以上で終わります。 ○議長(岡田徳義君) 教育長。      〔教育長 金澤 運君 登壇〕 ◎教育長(金澤運君) 一つの最初の問題でございますが学校園不適応検討委員会と、非常に私は天理市としてはいろんな提言をいただいてですね、それによって参加した先生方あるいはまたその先生方が積極的に講師ということで研修会に参加いただくと。あるいは少年センターの改装、充実もこの先生方の提言によるものでございますし、またいろんな我々としてはわかりかねることがございます、専門的な。そういう点でのスーパーバイザー的なですね、立場でいろいろ助言をいただいているということでですね、非常に天理大学系の方でございますし地元の方でございますのでですね、非常に助けていただいていると、このように思っております。 大学の先生がですね、園不適応のケース研究にですね、現場の学校まで行っていただくということもですね、講師としてじゃなくて委員として天理市の教育のために御助力をいただいていると、このように理解しているのが一つでございます。 それと二つ目は我々としてやはり教育相談等についてはですね、一〇〇%の力を持っておりませんのでですね、やはりちょうどかかりつけのお医者さんのようなそういう立場の先生方であると、あるいは委員会であるというふうに御理解をお願いいたしたいと思います。 三島幼稚園につきましてはやはり歴史性というものも十分に踏まえなから山の辺校区の問題として現在検討していただいてますので、今後この姿勢で進めていきたいと思います。 ○議長(岡田徳義君) 加藤議員。 ◆五番(加藤信子君) 再々質問自席からいたします。市民が一番得をしましたという簡単明瞭なお答えをいただきまして、私はそれなら何で市民がこんなに毎日のように文句ばっかり言うて、新聞は毎日のように損した損したってだれが得したやろ、だれが得したやろって書き立てるのかなといま考えていたところですが、市長の思いとしては市民が得をしてよかったというふうな思いを持っておられるのかなといま改めて聞いておったんですけれどもね、私は反対をしましたのでもう私の思いはわかっていただけると思います。ですからそれは市長の答弁としてまた私は聞かれましたときにはそういうふうに市民の皆さんにお答えしたいと思います。 それからいま教育長の方からお話がありましたが、いじめ問題、担当官も行きまして面談もしましてということですが、担当官も行ってくれるんです。いじめられて学校の方に親から苦情が来ましたらお家の方へも行ってくれるんです。でも二時間も三時間も黙ってすみませんという一言ばっかりですみません、すみませんと言うてただ膝をそろえて正座して膝の上に手をついてどうもすみません、すみません、それでは何の回答もならないんですね。そういうときにどういう解決をしてあげるかということをするために、こんなに心理学の先生とかいろんな専門家の人だあっと集めてあるんだろうと私は思うてたんですけれどもね、それが全然その機構が生かされてないと。それでは何のためにつくったのかなという思いしますのでね、役所の担当の方も行ってくれるんですけどもね、やっぱりすみませんね、どうしたらええんでしょう。親が子供がいじめられて困るからと言って学校へ言うて行ったら、どうしたらいいんでしょうと言うて来られたら親困りますと言うてそういう回答でね、やっぱりいじめというのはいじめられてもう学校へ行きたくないというところからだんだん不登校という問題が発生してくると思いますので、いじめの段階で現実にただいま天理市内には公立が四つ、そして私立が一つと五つの中学校がありますが、その中でやっぱりいじめられて学校へ行くの嫌やと毎日、だんだんだんだん子供が朝起きたら御飯食べない、どうしたと言うたらいや欲しくないとか、きょうはお腹痛い、休むとか言うてだんだん親があれおかしいな、おかしいなと思って気がついてもう問い詰めてみたらいじめられてると。そして学校へ言うて行くとええそんなこと知りませんでしたと。そしていま教育現場ではよそのクラスの子は叱らないということになってるらしいですけどね、私たちの時代と違いましてそんなことはもう“えっ”とかいう思いでして、よそのクラスの子ですから私は叱れませんと。隣の組の子がいじめましたから隣の先生に言いますと。そして言うてその先生からその子に注意してもらいますと、そんなね、教育現場ではね、いじめなんか絶対なくなりませんよ。私がいつも言うてますのはそういう現場の本当の実態というのをね、もう少し詳しく調べたりそしてそれに対応できるような体制つくってほしいと。そんなん昔でしたら悪いことしてるとその場で先生は叱りました。でもよその組の子やから叱るとやっぱりその担任の先生に悪いからということで遠慮してあとで叱ると子供は何を怒られたのかわかりませんからね、そういう対応をするためのこういう検討委員会とかいじめ対策問題の委員会とかいうのをつくってあるんだろうと私は思うてたんですけれどもね、その機能が十分に発揮されてなかったということがとっても残念です。 そしてもうしまいには親が出て行ってその相手の家と対々でお話をしたり、もう絶対に許さんということで両親がそろうて行って解決した事件もあります。ですからそういうようなそしてまた小学校ではずっと登校拒否していじめられて不登校であった子供が、中学校へ行ったら中学校の先生の指導でいま学校へ行ってる子もいるとかいう話も聞きますのでね、やっぱり指導のいかんによってはやっぱりいじめられて嫌やなと思っている子でも学校へ行くこともありますのでね、そういうきめの細かいことをせっかくのたくさんの陣容をそろえて心理学の先生から大学の専門家の先生から教育界のベテランの人たちをたくさん集めているんですから、その機能が十分に発揮できるようなものにしてほしいと思います。 そしてこれはもうこれからもまた起こってくるとは思いますが、そんなときには前もってあの先生にも言いに行った、ここへも言いに行った、あそこへも言いに言ったと。ところがあとになったらいいえ初めてです、そんな話は聞いてませんと言うて逃げられたというて親御さんたちは悔しがりますので、たとえどんなささいな問題でも持って来られた問題はそういえば前に聞きましたなと。そしてその後こういうふうに指導しましたがまだうまくいきませんとかいような誠意のある答えをね、してあげてほしいと思います。それでないとやっぱり親御さんが学校に対する不信感がますます募ってくると思いますので、そこらのところをもう少し教育長からお考えを聞かしていただきたいと思います。 ○議長(岡田徳義君) しばらく休憩いたします。               午後零時三十分 休憩               午後一時三十分 再開 ○議長(岡田徳義君) 休憩前に引き続き会議をいたします。 教育長。      〔教育長 金澤 運君 登壇〕 ◎教育長(金澤運君) 先ほどいろいろと御質問いただきました点、私は天理の先生方よく頑張っていただいていると、こう思っております。教育委員会といたしましては運命共同体という気持ちで今後とも頑張らしていただきたいと、こういう決意でございます。以上です。 ○議長(岡田徳義君) 次に十番、諸井英二君。      〔十番 諸井英二君 登壇〕 ◆十番(諸井英二君) 議長のお許しをいただきまして一般質問さしていただきます。 嘉幡町の温水プールについての問題でございます。先ほどから同僚議員による数々の質問のお答えをたくさんいただいております。私自身この議決が終わりましてから本問題を整理する必要があるのではないかと、このように思っておりますし、また今回の決断が温水プール問題についての整理するに非常に都合のいい通過点であると、このように考えております。 そもそも本計画は当初市民福利のための温水プールを安田建設工業という民間活力を導入することによって運営しようとしたものであると、このように私ども聞かされております。しかし御承知のとおり天理市が安田建設工業に対して土地を売却した経緯、またその土地の約七五%が第三者に転売された経緯の中にこの事業自体、民間活力導入に名を借りた背任事件ではないのかというような疑惑が持ち上がったものであります。この間先ほど来の市長の答弁にもありますように契約先である安田建設工業の事情によって計画自体がとんざしプールはできたもののオープンすることができず、プール利用という市民福利そのものが宙に浮いた状態になっていたものであります。 その間議会また市民、そしてマスコミを通じプールはできない。いつになったらプールはできるんだという論調が強かったように私記憶いたしております。今回このような状況の中でまず市民プールをつくるというふうに市民福利を優先するために安田建設工業との契約を解除し、もともとの約四分の一ではありますけれども、土地を取り戻したこと。そして市民の大切な財産としたこと。また本件土地上に建設せられた温水プールを購入いたし、そしてピープルという新たな民間会社をして本計画とんざの状態を尻拭いされましたことはまさしく市長の英断であると、私このように考えております。 しかし今回のこの決断が本当に市民の福利のためになるにはですね、現実的に実際的に市民が毎日このプールを使えるぐらいの利用条件の有利性がなければなりません。またそういった状況にならなければ今回の選択がよい選択であったというふうな評価も定着しないのではないか、このように考えております。現在ピープルと交わされました賃貸契約書五条二項の規定に従いまして鋭意利用交渉をなされているはずでございます。私の思いといたしましてピープルに対し常時一コースぐらいは市民に開放させることが必要であると思います。またそのためにはあくまでも賃貸借契約の中の契約交渉でございますので、市民の利用を有効にするためには利用に応じて料金補助をしていくぐらいの交渉をとっていくこともやむを得ないのではないかと、このように考えます。 また駐車場としてピープルに三年契約で我が天理市の土地をお貸しすることになっております。本市の利用計画があるはずでございます。その利用計画との整合性、またそこに県との整合性が必要であるのかどうかについてお尋ねしたい。 また嘉幡町の温水プールの存在する場所自体交通の便がよい場所であるというふうには考えられません。ピープルが経営に伴ってバスを運行させるはずでございます。そういったバスを市民が利用できるように交渉の判断の中に入っておるのか。こういった点についてまず第一点としてお伺いいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 諸井議員の御質問にお答えいたします。 温水プールの天理市民の利用につきまして御指摘のとおりあのプールがああいう形で御議決をいただきましてそして事務処理を適切にしたわけです。まさしく御指摘のとおりせめてあのプールだけでも市民のために活用していきたいと。それが市民福利につながると、こういうことで進めてまいったわけでございます。そこでその市民福利をさらに充実させ、前進させるために議員御指摘の利用の範囲を拡大していくということはこれはもう必要なことであるというふうに私自身思っております。したがいまして四千五百万円という賃貸料の問題もございますけれども、そういう中でですね、鋭意努力をしてまいりたいというふうに思います。 また市民の利用のための補助の問題についてもですね、これからどうすべきかということも検討課題の一つだというふうに認識をしておりますので、検討をしていかなきゃならんだろうというふうに思っております。 それと同時にあそこの駐車場の問題ですけれども、清掃センターの施設が老朽化しておりますので、近い将来建て替えが必要になります。したがいましてこの清掃センターの問題は分別収集の対応とかリサイクル施設の整備とそういったものも必要でございますので、今回の駐車場の用地はこれらの整備候補地の一つでありますので、したがいましてお貸しする期間も平成十一年三月三十一日までと限定をしております。したがいましてそれ以降はピープルの努力で周辺のですね、場所に駐車場を確保していただくように努力していただくと、こういうことになっております。そういうことで先ほど御指摘の整合性の問題も十分視野に入れてですね、対応していきたいというふうに考えております。 それから交通機関の問題ですが、これも交渉の一つの課題になってます。恐らくピープルもいわゆるピープル独自のバスをですね、市内ずっと巡回運行をするということだろうと思いますので、その辺ですね、多くの市民がそのバスを利用できるようにしてもらうように鋭意交渉したいというふうに思います。そういったことでこのプールが本当によかったなということで大きく評価していただけるような取り組みを今後も続けていきたいと、こういうように思っています。 ○議長(岡田徳義君) 諸井君。 ◆十番(諸井英二君) 市長のただいまの御答弁の中で鋭意努力すると、その中で私の御提言申し上げましたことに対して検討課題であるというお言葉を使っていただきましたことに感謝いたします。 と申しますのは今回の土地返還、プールの買収に際しまして、これ考えてみますと年間数千万円になろうというふうな推測ができるわけです。たとえば人件費、維持費をたとえば市が支払って市営プールとして運営していくというふうな計画であったならばこれは私きっと賛成するのは非常に難しかったと思います。まさに賃貸してやられる、経営委託という形であっても市が委託したピープルに対してお金を払わなければならないわけですから、非常に大きな問題になります。ですから先ほどの市長の答弁の中でピープルをして運営せしめているというのか、委託されているというふうなお言葉使いがあったように思うんですけれども、その辺今後注意を要すると思うんです。今回のはあくまでも賃貸借契約であって、委託ではないと。そういうふうな確認をさしていただきたい、このように思います。 それから議決後のことでございます。土地登記簿精査さしていただきました。市長おっしゃるとおり五社、十五件でしたか、に及ぶ差し押さえ登記が五月十五日という日を境にすべて抹消されておりました。またこれが非常に大きなポイントでありますけれども、契約解除を原因として安田建設工業の所有権が抹消されており、天理市の所有に戻っているということを私確認さしていただきました。当初のお約束どおりのことをやっていただいておるというふうに確認いたします。ここまでは私すばらしいことだと思います。 しかし今回のプールをオープンさせたという行政手腕、それから評価というものと当初計画の根底にある疑惑というものの解明というものは僕は別問題であると、このように考えておるわけです。この疑惑に対しまして警察も捜査をされました。背任容疑での捜査なさいました。議会は議会百条委員会を設置して追及した経緯がございます。その結果確認いたしますと奈良県警は刑法の背任罪を立件するために必要な構成案件を証拠で充足し得なかったとして、立件し得たところの有印私文書偽造罪で送検するにとどまっております。また大阪地検特捜部は前助役また安田建設工業社長及び氏名不詳の第三者に対する背任容疑での告発に対して不起訴処分としておる、こういった状態でございます。また我が天理市議会の百条委員会でも報告の中で議会を無視し市民に背を向け特定の民間人に多大の利益を与える行為は公的立場を利用した背任行為でありますと、こう断じながらも最終的には権限の及び得ないところ、すなわち司法に関する事項については司直の判断にゆだねると、このようにしているのでございます。つまりこの疑惑に対する真相というものはいまだ解明されずに疑惑は疑惑として残ったままなのであります。いま今回のプールのオープンということでですね、安田建設工業が計画どおりプールをオープンなし得なかった、そういう点において私たち天理市民が損害をこうむったことは明白な事実として確定したわけであります。 今後この損害が民間活力導入による事業計画の失敗であったのか、そのための損害であったのか、あるいは当初疑惑の中にあるように民活に名を借りた背任行為から派生した損害であったのかという点、これをはっきりしていかなければならないんじゃないか、このように私思っております。そして現在のところ係争中であります市民代位訴訟の結果のみがこの判断の手がかりになっております。多数の市民が裁判所の判断を待っており、私もこの疑惑解明とそれと民活というものの検証をしていかなければならないというふうに考えている市民の一人であります。 先の質疑におきまして市長は私まだ議事録が出ておりませんので私の記憶でございますけれども、確かに天理市民は損害をこうむったと私は考えておりますというふうに市長答弁されましたというふうに記憶いたしております。また判決が確定したときはその判決に従うと、このようにおっしゃっていただいたように記憶いたしております。その点について改めて御答弁を賜りますとともに、今後疑惑解明に対する市長の御決意等お伺いいたしまして、私の質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 諸井議員の再質問にお答えします。 まず最初に確認をしておきたいと思うんですが賃貸でございます。賃貸。ピープルに賃貸をしたということでございますのでその点は明確にしておきたいと、こういうように思います。 それからこういう形でオープンの運びになってきたということはそれはその問題とその前段にある問題とは別だと、まさにそのとおりだというふうに私は認識をするわけです。前回の本会議で損害を受けたという意味の答弁をしたと思います。どういう損害を受けたかということまで触れなかったというふうに記憶をしておるわけです。それは安田建設工業がいわゆる体育施設、特に温水プールをつくってちゃんとやりますというそういう契約のもとにいわゆる土地の譲渡等が始まったわけですね。しかし少なくともですね、転売という問題はあります、確かにね。ありますけれどもそれはそれとして解明していかなきゃならんということで警察も百条委員会も等々ですね。皆御努力賜ったわけですね。 しかしまた一方ですね、安田が所有しておるプールの土地、それから建設をした建物も一向ですね、プールのオープンということに至らなかったということですね。再三再四の催促を行政がしたわけですね。にもかかわらずオープンに至らなかったということでですね、まさに契約違反であるということでございますので、したがってそういう意味で天理市は安田から損害を受けたというふうに私は認識をまずするわけです。まずするわけですね。 したがいまして今回の土地返還の問題でも安田に対して文書で謝罪をですね、していただいたという経過もあるわけです。そういうことで私が申し上げました直接の損害というのはいわゆるプールをオープンしなかったというですね、理由のいかんにとらわらず契約違反であると、そういう意味で損害を受けたということを申したかったわけでございます。 それから前段の問題につきましてはですね、これはいろいろと司法とかあるいは百条委員会の調査等々がありましたにもかかわらずですね、ああいう形でいろいろ問題、疑惑が背任的なことがあるというようなことで一応結論を出されたようでございます。現在議員御指摘のとおり住民の代位訴訟が係争中でございます。私はこの代位訴訟の中で私にかかわる分が一つあるわけですね。それは御承知のとおり損害賠償をとらなかったということが違法とみなされると、こういう判決でございますので、それはですね、承服できないと。違法というんだったらあらかじめですね、こういう損害を天理市はこうむっとるんじゃないかと、具体的にですね。判決が出てしまってからですね、あれ確か十二億五千万ですか、それをとらなかったから違法であるという先ですね、損害金額を出さずしてですね、判決と同時に出してそれを請求しなかったから違法であるということについては承服しがたいというのが私の考え方です。 したがいましてですね、高裁でそれの根拠ですね、損害の数字も出ておるわけですから、その法的な根拠を明確にしてほしいと。でないと承服できないと。それが明確になって高裁判決が出ればですね、私はそれに従うとこういうこともですね、判決内容を吟味しながらですね、検討していかないかんと、こういうように思うんですがね。 いずれにしましてもですね、一審判決については先ほど申し上げましたようなことでですね、しばしば申し上げておりますように監査委員のいわゆる判定もありますし、百条委員会のまとめもあります。そういう状況の中で数字的には明確でなかったということですから、それはですね、相手に対して損害賠償を求めるというような積極的な行動に出られなかったということでございますので、そのことが違法であるという判決についてはこれは承服しがたいと、こういうことで抗争しておると、こういうことでございます。 それから議員御指摘のように民間活力の導入ということと、それからあわせて当初からああいう形で意図としたんじゃないかということがですね、たまたま重なり合ったような感じをするわけですけどね、本来の民間活力導入というものについてはそれなりのやっぱり意味がありますし、しかし導入する以上はきちんとですね、中身を精査して問題が発生しないようにしていかなきゃならんと、このように思うわけでございます。 いずれにいたしましても大きな教訓として残っておることはすべて開かれた形で議員各位に提起して、そして議会で審議を賜ってそして決定をしていくということがやはり一番必要じゃないかなというふうに思うわけです。 そういった大きな教訓をいただいておりますので、私はその教訓を尊重してですね、万遺漏のないように進めておると、こういうことでございますので、その点よろしく御理解を賜りたいと、こういうように思います。 ○議長(岡田徳義君) 次に十九番、荻原文明君。      〔十九番 荻原文明君 登壇〕 ◆十九番(荻原文明君) それでは議長の許可を得まして一般質問をさしていただきます。市長並びに関係各位にお尋ねいたします。 温水プール臨時議会で和解案議決後の報告によれば十三日に和解、十五日土地建物の保存登記、十六日九億五千万円の支払いという経過ですが、この間住民訴訟原告団から民間活力導入に係る公有地の取得処分について諮問委員会の設置についてなぜこれによらなかったのか、事務改善勧告、百条委員会の成果も無視、こういう意見書が提出されています。また新聞報道でも天理市民間活力導入に係る公有地の取得及び処分検討委員会、これを設置すべきではなかったかという疑問の報道がされています。これに対して市長は今回の土地は取得ではなくて返還だから問題はない、議会も承認している、こう反論されています。新聞でこういうふうに報道されています。今後検討委員会設置の有無が問われる事柄が発生することもあるわけですから、この際解釈について明確にする必要があるのではないでしょうか。そこで疑問になっている点についてお尋ねをいたします。 まず民活導入ということですが、これは「公共事業を民間企業に行わせるため」というのが第二条に明確にされていますが、今回の場合、土地、建物を天理市が所有して賃貸にしろ委託にしろ民間企業が経営するわけですから民活導入に該当することは明らかです。 次に公有地の取得及び処分ということについては、もともとこの設置要項ですから条例、規則に準じて解釈すべきものと考えます。したがって公有地の取得とは土地を公有地とするための取得と解釈すべきであり、その取得とは買い入れ、寄附、収用、埋め立て、その他の方法によってなされる公有地の増加と解釈すべきであります。したがって売買を原因とする所有権移転だろうと、契約解除を原因としようが取得と解釈すべきと考えます。処分については売り払い、譲与、交換、その他の方法による公有地の減少と解釈すべきです。したがって取得及び処分というのは公有地が減少したのか、増加したのか、このことを基本に考えるべきではないでしょうか。したがって今回の温水プールの件についてもこうした設置要項の解釈をすべきであり、将来についてもこうした解釈で適用すべきと考えます。このような民活、取得、処分について市長の御所見をお尋ねいたします。 次に御存じのように土地については大阪国税局、八尾市により繰り返し差し押さえがされているわけでございます。これらは恐らく税の滞納に対するものと推察されるわけですが、本市の場合は和解後の契約時、そういう市税の滞納はなかったのかどうか、市民からこの点についてよく問い合わせがあるわけですが、通常指名入札願いや融資制度を利用するときなどは納税証明を添付し確認しますが、天理市が契約する直接の相手はカインドレジャー倶楽部ですが、安田建設工業株式会社抜きに考えられない事柄であります。したがって当然納税証明等が確認された上での契約と思いますので、将来に疑問を残さないためにも明確にこの点について御答弁いただきたいと思います。 次に国民健康保険制度については、制度の見直しが行われ基金の創設、資産割の引き下げ、限度額の引き上げ、応能・応益割合の見直しなど予定されています。応益割の値上げで低所得層でも料金の引き上げにならないか、こういう懸念もあります。このような制度の見直しの中で可能な減免や保険給付は実施するということについて特にいままでお尋ねしたことを踏まえて重複をできるだけ避けてお尋ねしたいと思います。 まず任意給付は被保険者の疾病、負傷、出産、死亡というこれらの事故に関して自主的に条例を制定して保険給付できるものです。このうち傷病手当金と出産手当金の支給については国保加入者が農民、中小零細業者やそういうところで働く従業員などが多数を占めているため、長引く不況の影響をまともに受けて営業と暮らしが大変な状況にあります。特にけがや病気で入院したらその日から生活に困り、長期療養になれば倒産、廃業、失業ということになります。結局早い目の検診、早期発見、早期治療という予防医療の充実で医療費の縮小に貢献すべきであります。 ところがこうした保険料の値上げあるいは任意給付がされてない状況では手遅れで最悪の事態を招きかねません。ここに昨年奈良県商工団体連合会が行った営業と暮らしの実態調査がありますが、これによればアンケート回答者奈良県内千五百九十八人のうち現在通院中の病気がある人は四一・九%、そのうち医者から休めと指示されたことがある人は五百三十二人中四九・二%で二百六十二人、しかし一年以内の入院の経験がある人は千五百九十八人うち八・三%で百三十二人です。ここに医者から休めと言われているのに働き続けている、こういう実態が示されています。せめて傷病手当があればけがや病気のときぐらいは休めるようにとこの制度の必要性が示されています。また出産手当金は産前・産後の最も休養が必要でその後の体力、健康に一番長期的に影響する時期にゆっくり休むことができず、健康破壊につながるという状況の中で給付が求められています。 各種の医療保険の中でも健保、共済、船員保険は既に実施されており、国保組合は傷病手当については実施されているところもあります。一昨年行政視察に行きました加入世帯数約七千八百の鯖江市では出産育児一時金とは別に独自の任意給付である育児手当金として一万円の給付をしています。また埋葬料は健保、共済では最低十万円が給付されているのに対し国保葬祭費は二万円です。国民皆保険の社会保障制度のもとで国保制度だけがこのように給付で格差があることについて国保加入者の状況は前段で述べたとおりで低所得者が多く、業種的にも最も保障制度の少ない業種ということを考えればこうした格差は早急に改善が求められています。 市長の御所見をお尋ねいたします。 こうした中で第一義的に改善すべきは国庫負担比率医療費の三八・五%を四五%に戻し、国庫負担の復元拡充と不当なペナルティーをやめることにあります。そして当面の財源的保障には昨年度基金をつくり緊急時に必要な財源の一定の基準をつくったわけですから、それを超える黒字額部分についてはこうした形で被保険者、市民に還元していく必要があります。 また一般会計繰り入れについては従来の見解は国保への一般会計の繰り出しは性質上行うべきではないとしてきましたが、九二年より、国の負担を一層後退させるという中ではありましたが、百八十度転換し、地方自治体負担を制度化しました。本市では純粋に市単独の繰入額は八七年度では八千万円で、これは一般会計当初予算の〇・四九%です。今年度の予算規模で同じ割合では一億一千万円となります。これくらいまでは過去の実績からいっても繰り入れが可能ではないでしょうか。このような保険給付の改善についてお尋ねいたします。 次に申請減免についてですが、この間繰り返しその必要性と適用範囲などについてお尋ねしてきました。そして現に申請減免もごく一部ですが従来から実施されているわけです。その一つは今日行政手続の明確化と透明性が求められており、情報公開制度も検討を開始されている、こういう状況の中で申請減免については条例にもきちんと位置づけられた制度でございます。規則や要項などで基準を明確にし、住民に対して知らせることが大切ではないでしょうか。しかも法定減免と違って申請しなければ適用されませんから一層市民に周知徹底しなければなりません。この点について御所見をお尋ねいたします。以上よろしくお願いいたします。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 荻原議員の質問にお答えいたします。 まず温水プール関係でございますが、この問題につきまして百条委員会の勧告である諮問委員会にかけるべきではないかという御意見、あるいは住民代位訴訟をやっておられる方々からそういう意見書といいますか、が私あてあるいは議長さんあてに出たことはこれは事実でございます。それで百条委員会の勧告をいただきまして平成六年一月六日に天理市民間活力導入にかかわる公有地の取得及び処分検討委員会設置要項を定め施行さしておるところでございます。この民間活力導入にかかわる公有地の取得及び処分の対象範囲でございますが、百条委員会の勧告の経緯からも天理市が民間業者の資金、ノウハウを活用して公共事業を行わせるため、処分とは民間業者への売買による売却をする場合のことを言い、また取得とは民間業者への処分を前提とした土地の売買による取得であると考えておるところでございます。 取得のみ対象とするとなればそもそも審査ができないものでありますし、また民間からの土地の取得に当たるとするならばほとんどすべてが該当することになり、現実的ではないというふうに考えられるわけでございます。今回温水プールオープンのために議決を賜った事案につきましてはピープルへは土地ではなく建物の貸し付けであり、福祉ゾーンにおける民間保育所の誘致の例からも貸し付け、また建物の貸し付けは検討委員会の対象である処分には当たらないものと考えておるところでございます。 一方、安田建設からの土地返還につきましてはまさに返還、法律的に申せば契約解除による所有権移転登記の抹消でございまして、またピープルへの貸し付けは処分ではないことから処分を前提としたものではないわけでございまして、いずれも委員会の対象外であるというふうに思い、議会の議決もそのような考え方のもとになされたものと考えておるところでございます。したがいまして委員会の設置要項の改正は現在考えておりません。そういうことで明確に御理解を賜りたいというふうに考えておるところでございます。 それから温水プールにかかわっての問題の二点目は税金問題でございますが、市税の納税額あるいは滞納があるかどうか等につきましては、議員御承知のとおり法律により守秘義務が課せられていることから個別の事案について答弁することは差し控えさしていただきますが、一般論といたしましては納税は義務であり、万一滞納が生じた場合は督促をし一括納税が困難な場合は分納による納税も認めているところであります。それでもさらに納税が滞る場合は財産の差し押さえ等の滞納処分を行うものであり、これはだれであっても公平公正課税の原則から同じように対応しておるところでございます。市税滞納者との工事あるいは物品契約締結につきましては指名願いに納税証明書を添付させており、納税証明書が提出されない業者は業者登録しない扱いとなっております。そういうことで対応しておるということでございますので、よろしく御理解をしていただきたいと。 プール問題について恐らく答弁するのはきょうはですよ、もうこれで終わりやと思いますので、一言つけ加えておきたいと思いますが、先ほど加藤議員からだれが得をしたのか一言で答弁してほしいと、こういうことでございましたので、一言でと言ったら市民かと、こう申し上げたわけですが、基本的にですね、我々としては天理市のため、市民のためにならないような議案というものはこれは提案すべきじゃないと。また議員各位も市民のためになるということで審議をいただき、いろいろ御賛同をいただいておると、こういう関係だというふうに思うわけでございます。そういうことでございますのでそのように理解をしていただきたいということをつけ加えておきたいというふうに思います。 健康保険問題に係る問題は担当部長から答弁をさしたいと、こういうように思います。 ○議長(岡田徳義君) 乾部長。      〔市民経済部長 乾 博司君 登壇〕 ◎市民経済部長(乾博司君) 命によりまして国民健康保険につきまして二点お尋ねの件について回答さしていただきます。 まず傷病手当金、出産手当金の支給及び埋葬料についての件でございますが、まず傷病手当金、出産手当金につきましては議員御承知のように傷病手当金、育児手当金の支給につきましては現在社会保険で行われている制度でございまして、その制度を国保事業に導入することということにつきましてはまず傷病手当金等についてのそういう実態を把握するということも非常に困難でしょうし、これについてはやはり国保財政に大変な圧迫を加えるということから非常に直ちに実施することは困難であろうというふうに考えておるわけでございます。 それからもう一点の埋葬料につきましては社会保険では標準給与月額の一カ月分ということで十万円の支給をされておるところでございますが、国保制度については現行二万円を支給しておるわけでございますが、これ等についても一回他市町村との実施等も含めまして検討してまいりたいと、こういうように考えておる次第でございます。 それから保険料の申請減免につきましては、当市の国保条例の二十四条に規定する事項に該当する場合ということになっておりまして、今日までこの二十四条をもって救済措置を行ってきたところでございますが、議員がもっと要項等で具体的にすべきではないかと、こういうことでございますが、これについても要項等についても一回関係の市町村等もよく照会した上で前向きに検討してまいりたいと、このように考えておる次第でございます。 ○議長(岡田徳義君) 荻原君。 ◆十九番(荻原文明君) 検討委員会の問題についてお尋ね致します。 いまお聞きしましたら検討委員会でですね、検討することは民活と取得と処分とこの三つそろわないと検討委員会にかけないんだというそういう私は解釈さしていただいたんですが、しかし今回のような土地を買ってそれをそのまま民間に売却するような事例というのは今後ですね、そうめったにあるものではないと思うんです。むしろ今回のように土地あるいは建物は市が所有して、委託にしろ賃貸にしろ民間企業に経営させるというそういう場合の方が多いんではないかと思うんですね。そういう点からしてもまたこの設置要項の解釈からいっても民間活力であることにはどういう形にしろ変わりはないと思うんですね、今回の場合にも、温水プールの場合にも。そのときに取得あるいは処分このどちらかでも該当するようになればこの検討委員会にかけなければ私はならないと思うんですね。 そういう点で先ほど申し上げたように今回の場合は私は取得に該当すると思うんです。処分には該当しないと思いますけれど。取得には該当すると思うんです。そういう点でこの検討委員会にかけなければならなかったのではないか、将来もこういう事例が起きれば検討委員会に諮らなければならないというように私は思います。 そこで仮にですね、市長言われるように今回の場合は取得ではないというふうにしたとしても、検討委員会を設置しその前段のですね、その検討委員の選考についてはまた選考委員会を置くとなっていますね。これはともに市長が招集されるわけですが、しかしその選考委員会には行政側、議会側それぞれ三名ずつ選考委員となるというように決められているわけですから、少なくともこの検討委員会にかける事案かどうかというのは議会と行政がそれぞれ検討すべきではなかったかというふうに思うんです。しかし四月三十日にもう既に仮登記をされてるわけですから、議会としてはもうこれは検討するいわば事後承諾というふうな形にですね、今回の場合はなったわけですね。そういう点についてもう少し慎重にですね、取り扱いをすべきはなかったかというふうに思います。この点について改めて御所見をお尋ねいたします。 次に国保問題についてでございますが、先ほど国保と社保とは性格が若干違うというそういう御答弁されたわけなんですが、しかし御存じだと思うんですが、国民健康保険事業については国保組合という制度があります。国保事業をですね、市町村がやる国保事業を補完する意味でこの国保組合というのがあります。たとえば建設国保というのも奈良県にもありますね。これちょっと資料、昭和六十一年でちょっと古いんですが、建設組合では当然助産費とか分娩費ですね、あるいは高額療養とか葬祭費とか出されています。それ以外に出産手当金ですね、あるいは傷病手当金も支給をされています、これは国民健康保険法に基づいた国保組合ですから。しかも市町村の国民健康保険事業を補完する目的で設置されているものです。ですから本体である市町村がやる国保事業にこの傷病手当、あるいは出産手当金をですね、つくることができない、制度的につくることができないということはないと思うんですね。現に全国の市町村の中では最近ですね、全国二十一の市区町で国保にこの傷病手当、出産手当を実施した場合どのくらい費用かかかるのか、この試算をしています。たとえば千葉県の野田市は人口十二万です。本市と若干多いわけですが、ここでたとえば日額二千五百円の傷病手当を支給した場合に大体九千三百万円かかるという、こういう試算も出ています。ですから私先ほど申し上げた現在の黒字額あるいは一般会計からのせめて従来並みの市単独の補助金を出していただければこの傷病手当なり出産手当なりをですね、実施することができるというふうに私は思うわけなんです。ですから制度的にできないということについては再度ですね、検討して御答弁をいただきたいと思います。 それと減免要項についてはですね、他市町村も参考にされながら検討していただきたいと思うんです。それに関連して私何度も申し上げているわけなんですが、この減免にしろですね、法定減免にしろ申請減免にしろ、あるいは一部負担金の減免にしろですね、やはり被保険者に周知徹底はこれだけはですね、どうしてもやっていただきたいと思うんです。というのは今回保険料の滞納者には短期保険証を発行するということを決められたわけなんですが、窓口に相談に行くにしてもですね、いま保険証と一緒に送られてくる国保制度にはですね、保険料が滞納されれば保険証をですね、発行しないことがありますよという、こういうことしか書いてないわけなんですね。減免については若干触れられていますが、抽象的でですね、なかなか窓ロに行けるような国保制度のですね、解説の資料ではないと思うんですね。ですから実際に滞納している人はですね、それだけでも申しわけないなという気持ちがあるわけですから、それを振り切って窓口に行って担当者と話をするということですから減免についてはあるいは減額についてはこういう制度がありますよということをもう少し詳しくですね、被保険者に徹底する必要があるのではないかと思います。この広報について改めてお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(岡田徳義君) 市長。      〔市長 市原文雄君 登壇〕 ◎市長(市原文雄君) 荻原議員さんの再質問にお答えをしたいと思います。 まず諮問委員会にかかわる問題ですけれども、先ほど私が答弁さしていただいたとおりでございまして、今回の場合はですね、いわゆる取得と処分というような範疇に入らないという解釈をしておるわけです。したがいましてですね、いわゆる百条委員会の勧告に基づく公有地の取得及び処分検討委員会の設置要項に当てはまらないというですね、解釈をしておるわけでございます。解釈についてはいろいろできるかと思いますけれども、私どもの解釈が一番明快な解釈じゃないかというふうには思っておるところでございます。 それとですね、三十日に仮登記をしたと、あとはそれを追認するだけだと、こういう趣旨の御発言がございましたけれども、これはあくまでもですね、午前中も申し上げましたように行政事務執行としての手続でありましてね、ですから仮ということがついているわけですね。したがいまして議会に提案しますのはこういうことで仮登記をしました。議会の御審議を賜り御承認をいただいた段階で本登記にしますと、こういうことになるわけでございますのでね、その辺はひとつ明確に区分けをしてですね、御理解を賜りたいと。仮登記をしたから議会が追認しなきゃならんという必然性というものじゃないわけですね。やっぱり議会として市民のためにいろいろ御議論を賜っておるところでございますので、ただ提案しておる私どもも市民のためにいいということで提案をしておるということでございますし、その点手続上仮ということはこれはしばしばあることでございますのでね、そういう意味で御理解を賜りたいと、こういうように思います。以上です。 国保に係る問題はまた担当部長から詳しく答弁をしていただきます。 ○議長(岡田徳義君) 市民部長。      〔市民経済部長 乾 博司君 登壇〕 ◎市民経済部長(乾博司君) 再度の質問にお答えいたします。 先ほどの答弁でちょっと言葉足らずの点があったかと思いますが、傷病手当金、出産手当金についてはその他の給付ということで制度的にはできるわけでございますが、いまの現在の国保制度のこの国保事業に導入することは直ちにいまの国保財政に大変な圧迫を加えられると、こういうように考えられますので実施は非常に困難であろうと、このように考えておるわけでございます。 それからもう一点の減免制度を市民に知らしめよと、こういうような趣旨の御質問であったと思いますが、あくまで国民健康保険というものにつきましてはいわゆるやはり保険料につきましてはですね、相互共済いわゆる保険料の公営負担というような観点からやはり取り扱いを慎重にしているところでございまして、やはり市民にそうして機会あるごとにそういう制度を知らしめるというのはやはり保険料の公平負担というような趣旨からもやはり慎重に現在まで取り扱っている次第でございますので、よろしく御了解のほどをお願いしたいと、こう思うわけでございます。 ○議長(岡田徳義君) 以上をもって一般質問を終わります。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) 日程第二、議案第三十二号、平成八年度天理市老人保健特別会計補正予算(第一号)を議題といたします。 ただいま上程になりました議案については去る十一日の本会議において提案者より説明がありましたので、ただいまから本案に対し質疑を行います。 質疑ございませんか。---別に質疑がなければ、ただいま議題となっております本案を所管文教民生委員会に付託し、休会中に御審査を願うことにいたしまして御異議ございませんか。      〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(岡田徳義君) 御異議がないと認めます。よってさよう決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) 日程第三、議案第三十一号、平成八年度天理市一般会計補正予算(第二号)ほか議案第三十三号から議案第三十五号までの四議案を一括議題といたします。 ただいま上程になりました議案については、去る十一日の本会議において提案者より説明がありましたので、ただいまから四議案に対し質疑を行います。 質疑ございませんか。---別に質疑がなければ、ただいま議題となっております四議案を所管総務財政委員会に付託し、休会中に御審査を願うことにいたしまして御異議ございませんか。      〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(岡田徳義君) 御異議がないと認めます。よってさよう決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(岡田徳義君) 以上で本日の日程は終了いたしましたので、本日の会議はこれをもって散会いたします。 なお常任委員会に付託の案件もございますので、明日より二十日まで休会し、二十一日午前九時三十分より再開いたします。                         午前二時二十二分 散会...